
こんにちは!
ハイライト専門美容師・カラーリスト今井です。
僕は2025年10月現在、東銀座にあるシェアサロン『W/LIBERTY』にて、完全予約制1日最大3名様限定のフリーランスカラーリストとして働いています。
フリーランス=個人事業主なので、基本何をしていても自由です。
つまり副業を禁止されることもない。
ということで、せっかく1人でカラーリストとして働いているのだからということで、カラー専門店でアルバイトを経験してみたことがあります。
今日はそのお話を。
カラー専門店てなに?
カラー専門店とは文字通り『ヘアカラーだけをご提供している美容室』のことです。
つまり言葉だけで見れば、僕もヘアカラーしかしないワケなのでカラー専門店です。
ですが、その意味合いは全く真逆。
一般的な意味合いとしては、『早い・安いがウリの根元だけサッと染めてくれる美容室』という理解をしている方が多いのではないでしょうか。
つまり『1,000円カットのヘアカラーバージョン』みたいなイメージです。
近所にもありませんか?
例えばスーパーの側や、モールなどにテナントとして入っているような美容室です。
もちろん店舗によって差はあれど、おおむねメリットは
・予約不要
・事前会計(チケット制など)で明瞭会計
・料金はかなり割安
・施術開始から退店までが早い
対してデメリットは
・混んでいるときは並ぶこともある
・担当者は選べない
・リタッチもしくは簡単な一色染めのみなど出来る施術は限られている
・シャンプーが機械
というようなスタイルのところが大半でしょうか。
それと、自分で乾かすセルフブロー式、ヘナやヘアマニキュアなどはない、美容師とお客さまの会話は特にない、というような点が特徴としてあります。
※もちろんこれらもお店により違いはあります
なんとなく、カラー専門店のイメージはできましたか?
なぜカラー専門店でアルバイトしたの?
さて、僕は以前はkakimoto armsという大手美容室で、新卒から丸21年働いていました。
kakimoto armsの美容師はカット・パーマ・ブローなどを担当するスタイリストと、カラーを担当するカラーリストに分かれているので、つまり僕は美容師人生=カラーリストという経歴なわけです。
1人のお客さまをスタイリスト&カラーリストのペアで担当。
デザインとしてはハイライトなど複雑なカラーを、そしてアシスタントとも連携しながら、シャンプーもリラックスして楽しんでいただけるような美容室です。
そんな僕ですが、色々な経緯がありシェアサロンでフリーランスのカラーリストとして独立するに至りました。
「これからは色々な情報を自分で取捨選択していかなければならない!
ならば折角のフリーランスなんだし、前々から気になっていたカラー専門店で働いてみよう!」
ということで、勉強を兼ねて働いてみることに。
kakimoto armsとは全くの真逆と言っていい美容室だからこそ、自分の肥やしになると思ったんです。
いざ!カラー専門店で働く1日
カラー専門店で働いている美容師の大半は、主婦層の方です。
美容師免許は持ってるけど現場を離れていて家事や育児に集中されていた方が、子どもの手が離れることを機に再就職としてカラー専門店で働いている。
というパターンが多いです。
だから住宅街や商業施設など、比較的地域の人がいる場所に店舗展開しているということもあります。
そんな感じなので、アルバイトを募集しているところは少ないんですが、根気よく探して見つけたお店に行ってきました。
ちなみに男性美容師は稀らしく、お客さまからとても珍しがられました。
開店時間の20分前にお店に到着。
教育担当?の方から制服を受け取り、ザッとお店の流れの説明を受けてすぐ働きます。
お客さまからチケットを受け取って、チケットの内容に沿って軽くカウンセリングしつつ、タオルを首に巻きケープをつけてカラーのお支度。
裏でカラー剤を作ってきて塗布。
とにかくスピード勝負なので、リタッチは10分程度で手早く塗る技術が求められます。
誤解を恐れずに言えば、丁寧さよりも早さにプライオリティーがある感じ。
塗り終わったら頭にラップを巻いてタオルを巻いて、そのお客さまは放置タイム。
その間に間髪入れずに2人目のお客さまを担当。
2人目のお客さまを塗り終わって放置タイムの間に、1人目のお客さまをシャンプー。
たまたま僕が働いたカラー専門店は、機械のシャンプーではなく美容師のシャンプーでした。
美容師の人数がいればいただけ回転率が上がるので、僕1人が入ることでスムーズにお客さまが終わっていきます。
と、こんな感じで1日で9名のお客さまを担当しました。
慣れていないのもありますが、嵐のよう過ぎ去る1日でした…
カラー専門店でのアルバイトから学んだこと
さて、怒涛の1日を過ごしてきたわけですが…同じ【カラーのみ】でも僕の美容師人生で全くの真逆な美容室でした。
冒頭お伝えしたように、僕は『完全予約制1日最大3名様限定』で働いています。
お客さまお一人お一人としっかりと向き合い、ハイライトやヘアマニキュア、トリートメントなど最大限お悩みを解決するためのいくつもの方法をご提案し、シャンプーは空間も含めて寝られるくらいリラックスできるようにしています。
「日常の延長にある非日常を体験できる美容室にしたいから」です。
カラー専門店はそれとは真逆で、とにかく早く!シンプルに!というスタイル。
これはどちらが良いということではありません。
考え方やニーズの違いが形になっているだけですよね。
そのスピード感や気軽さみたいな部分は僕にない部分ですし、その分、丁寧さが損なわれがちになることまで含めても、経験として今もお客さまの施術に活かしています。
そしてもちろん、今でもお客さまとの会話のネタになることもあるので総合的に「アルバイトして良かったな」と今でも思っています。
今回は以上です。
読んでいただきありがとうございます。
ご相談・ご来店をご希望のお客様は、ぜひLINEのQRコードからご連絡ください。
お会いできる日を楽しみにしております。
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!