
こんにちは!
ヘアカラー専門美容師・ヘアカラーリスト今井です。
美容師の間で、ちょっと話題になっているテーマ『トリートメント』。
やった方が良い派と絶対いらない派が、ほぼ真っ二つになっています。
実際はどうなんでしょう?
僕の考えをまとめてみますので、参考にしていただければと思います。
トリートメントってなに?
皆さんは美容室へ行ったときトリートメントはしますか?
そしてトリートメントと聞いて思いつくのはどんなイメージですか?
・髪がサラサラ、ツヤツヤになる
・ダメージを補修して指通りが良くなる
・しっとりまとまる髪になる
そんなイメージをもちませんか?
実はトリートメントと一口にいっても多種多様で、色々な効果があります。
まず大きく分けて髪用と頭皮用があります。
髪用のトリートメントはさらに、ダメージを補修するタイプと、カラー剤やパーマ剤からのダメージを抑えるタイプに分けられます。
つまり美容室で取り扱うトリートメントというものは、大きくは以上の3つのタイプがあります。
補足として、髪は一度ダメージすると元通りに直すことはできません。
補修することタイプのトリートメントといのは、あくまでも擬似的に手触りを良くするだけです。
トリートメントに対しての美容師の意見
まずトリートメントが必要ないという美容師としては
・トリートメントで手触りが良くなるのは1週間程度だから意味がない
・だからトリートメントは美容師へのお布施
・そしてトリートメントのおすすめを断れないお客様がいる
ということが主に言われています。
逆にトリートメントが必要という美容師の意見としては
・サラサラツヤツヤ、そして手触りの良さを楽しめる
・カラーやパーマのダメージを抑えるトリートメントは、そもそも髪を守るために必要
・トリートメントをおすすめしてほしいというお客様もいる
ということがあげられます。
たしかに髪のダメージを補修するタイプのトリートメントの効果は、持って1週間です。
ただ「だから意味がない」と言えるでしょうか?
手触りが良くなりツヤが出ると、それだけで自分のテンションが上がり、他人からの評判も良くなって、いわゆるQOLが上がります。
さらにご自宅でケアをしていけば、トリートメント効果は長持ちします。
トリートメントが効いている間は、今以上ダメージを受けることを抑えられるわけなので、そういう視点で長い目で見れば1週間以上の効果や価値があるのではないでしょうか。
語弊を恐れずに例えると、クイックマッサージのお店と似ています。
クイックマッサージも、施術の効果は数日しか持たない。
でもその場限りだったとしても、肩や腰が軽くなってスッキリするから行く。
持続させるなら自分でケアも必要。ですよね。
ダメージを抑えるタイプのトリートメント
補修するタイプではなく、髪の(物によっては頭皮も)ダメージを抑えるタイプのトリートメントもあるとお伝えしました。
髪は血管も神経も通っていません。
だからこそ、切ってもカラーしてもパーマしても痛みを感じないのですが、その分、一度ダメージを受けると2度と元通りには戻りません。
なので『いかにダメージさせないか』が重要。
1番ダメージをさせないのは、極論カラーやパーマをしないことですが、人によってはそうも言っていられないでしょう。
ではどうするか。
ダメージを最小限に抑えられるトリートメントをすることです。
つまり、ダメージしてから直す。ではなく、そもそものダメージを抑える。
ということです。
では補修タイプのトリートメントをカラーやパーマの前にやることでダメージを抑えられるのかか?というと、それは『効果がないばかりか、カラーの発色やパーマのかかりを邪魔してしまうのでNG』です。
頭皮用のトリートメントも忘れずに
カラーやパーマをした時に、頭皮もダメージを受けてしまうことがあります。
カラーやパーマをしていなくても、何かしらの理由で頭皮が荒れていたり乾燥しているなど、正常ではない場合もあります。
そう言った場合、頭皮に対してトリートメントをしてあげることも重要です。
良い髪は良い頭皮から。
だから頭皮のトリートメントも視野に入れておくと良いでしょう。
トリートメントは必要?必要ない?
1番重要なことは「どこまでを求めるか」です。
それによって必要性は変わっていきます。
美容室によって取り扱うトリートメントは違います。
料金や時間も当然違います。
そもそも目的も人それぞれ違うでしょう。
総合的に考えて、必要かどうかを見極めなければいけません。
どうせ1週間しか持たないのなら、やる意味はないという美容師やお客様もいます。
その1週間に必要性を感じる美容師やお客様もいる。
そして粗悪なトリートメントを、さも効果があるように売り込んでしまう美容師も残念ながらいます。
もし、担当の美容師が「トリートメントは必要ない」と言っていて、あなたが髪の質に満足しているのであれば、それも正解です。
もう一度言いますが、1番重要なことは「どこまでを求めるか」です。
ちゃんと擦り合わせをしてくれる美容師を探しましょう。
信頼できる美容師にお願いするのが良いですが、迷うようならまずはやってみて、効果を感じなければ次回以降断って良いと思います。
逆にやらなくなったことで、やっていたころの効果を感じる場合もありますしね。
僕個人の意見としては、無理せず継続できる範囲でやり続けることをおすすめいたします。
もちろん無理にご提案はいたしません。
今回は以上です。
読んでいただきありがとうございます。
ご相談・ご来店をご希望のお客様は、ぜひLINEのQRコードからご連絡ください。
お会いできる日を楽しみにしております。
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!