シリコンは髪に悪いってホント?ウワサの真実をお伝えします!

「シリコンが髪やお肌に悪い」

「シリコンが毛穴に詰まる!」

「シリコンが髪をコーティングして乾かない!」

 

というウワサ。

皆さんも聞いたことがあるかと思います。

 

果たしてその話の真偽はどうなのか?

本当であれば、全てノンシリコンにすべきですよね。

ウソであれば、じゃあ逆にノンシリコンの良さって何?

今回の記事はそんなシリコンの話です!

 

ヘアカラーリスト今井

ということで、こんにちは。

ケミカル大好き・ヘアカラー大好き

ヘアカラーリスト今井です。

この記事を読んでいただくと

・シリコンのウソ、ホントが分かります。

・シリコン入りとノンシリコンを上手に使い分けられるようになります。

・何か買うときに『シリコンで悩む』というムダな時間が無くなって有意義に過ごせるようになります♪

シリコンが髪に悪いというウワサは健康志向の高まりから生まれました

「シリコンが髪や頭皮に悪い」というウワサは一体どこから生まれた話なのでしょうか?

厳密に誰が言い出したのか?ということは流石にわかりませんが、

世の中のトレンドから紐解いていくと答えが見えてきます。 

 

それは一時、一大ブームとなったオーガニックです

 

今は当たり前に存在し、食や衣類など様々なジャンルで選択の幅としてあるオーガニック。

もちろん髪や頭皮のケアアイテムを含め、ビューティーのジャンルにもオーガニック製品があり、研究・開発が進められています。

オーガニックについての詳しい記事はこちら↓

 

確かにオーガニックは素晴らしいものです。

その半面、オーガニックではない=人工的に作られた物=悪いという考え方が生まれてしまいました。

 

くしくもそのタイミングで「洗いあがりがベタベタしてしまう粗悪品のシャンプーやコンディショナーの原因はなんだ!?」となり、

「その原因はシリコンだ!」となったワケです。

 

シリコンは、非オーガニックのシャンプー・コンディショナーにはほぼ入っているので、たまたま粗悪品だったそのアイテムがやり玉にあがってしまった格好です。

 

トレンドって怖いですね・・・。

シリコンって何?

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さて、ではシリコンとはいったい何なのか?

という所から解説していきます。

 

実は、一般的に言われるシリコンは正式にはシリコーンと言い、そのシリコーンとはまた別にシリコンというものが存在します。

 

英語ではそれぞれシリコン(silicon)・シリコーン(silicone)でスペルも違いますし、別物です

 

それではシリコンとは何かと言うと、ケイ素という元素のことです。

 

ケイ素は金属で、地球上で2番目に多い元素です。

ほぼそのまま集めて板状にして、主に半導体として使われています

 

最近では、人間の体に必須のミネラルとしてサプリもあるほどです。

 

そしてシリコーンとは、そのケイ素と炭素などを混ぜて人工的に作られた化合物の総称です。

 

形状はゴム状・オイル状・樹脂状などで、潤滑油・接着剤・コーティング剤など様々な用途に使われています。

潤滑油に使われるということは、ヘアケア剤に含まれるのはこのシリコーンということになります。

 

しかし、日本人には発音しにくいシリコーンではなくシリコンという名前が定着したのです。

ということで、このブログでも通称であるシリコンで進めていきます。

イメージは牛乳と乳製品

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ざっくりと説明しましたが・・・ちょっと難しいですよね。

 

簡単なイメージとして僕なりに例えると、牛乳と乳製品をイメージしてもらうと分かりやすいです。

牛乳はそのまま牛乳ですが、そこに人工的に手を加えることでチーズやヨーグルト等の乳製品になりますよね?

でも牛乳と乳製品は全く別物と認識できると思います。

そして主に料理で使う場合、それぞれの用途も違ってきますよね。

 

シリコンとシリコーンはこのくらいの違いがあります。

何となくお分かり頂けましたか?

シリコンの種類

上記の通り、ひと口にシリコンと言っても形状を自在に変えられることもあって莫大な種類があります。

 

とは言え、その中でヘアケアアイテムに使われるシリコンは大きく4種類です。

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※帯電って何?という方はこちらブログを参照して下さい↓

 

上の表にあるように、シリコンはキューティクルをコーティングするようにくっ付いて、

指通りを良くしツヤを出します。

シリコンが髪や頭皮に悪いはずがない!

今回1番伝えたいところです!!!

シリコンは髪や頭皮に悪いというウワサ。

これは全くのデタラメです!

 

な・ぜ・な・ら・ば!

 

親水性のシリコンであれば、お湯で洗い流せます!

撥水性で油分がある場合も、シャンプーをすればその瞬間に洗い流せます!

 

頭皮について毛穴が詰まる!というウワサですが、それも全くの間違いです!!

 

そもそも頭皮に吸着するように出来ていないものです!

そして、シリコンは鎖状に穴があいているので、一瞬ついても毛穴を塞ぐことが出来ません!

 

ただし、これはあくまで髪や頭皮と相性が良いものであればということ。

ひと口にシリコンと言っても何種類もあるので、髪や頭皮と相性が良いものもあれば悪いものもあります。

まだ研究が進んでいなかったころは、意図せず相性の悪いシリコンが混ざっていた可能性はありますが、

今は市販のヘアケア商品でもそこまで悪いものは入っていないはずです。

なので安心してお使いください!

もしシリコンが髪に悪いとするとノンシリコンは良い物?

シリコンは髪に悪いものではない!ということは分かって頂けたと思います。

では逆にノンシリコンはどうなのか?

ノンシリコンのメリット

シリコンが悪くないなら、悪いのはノンシリコンだ!

なんてことは、もちろんないです!

 

ノンシリコンにもメリットは沢山あります。

シリコンは代表的なコーティング剤ですが、シリコンが入っていなくても別のコーティング剤は入っている場合がほとんどです。

全くコーティング無しでは髪がギッシギシになってしまうからです(汗

 

シリコン以外のコーティング剤は効果が薄いので、逆に言えばノンシリコンは髪の軽さを感じやすいと言えます。

ですので、サラサラした質感はノンシリコンの方が感じやすいです。

 

そしてコーティング効果が薄い分、根元からふんわり立ち上がる感覚もノンシリコンタイプの方が感じやすいです。

ノンシリコンのデメリット

デメリットと単純に言えるものではないですが、シリコンに比べてコーティング効果が薄いということは

ハイダメージはケアしきれないとも言えます。

例えばヘアカラーやパーマなどのケミカルなダメージは、やっぱりシリコン入りの方がケアはできます。

仕上がりのお好みで選んでも良いですね。

シリコンと髪のまとめ

長々と説明してきましたが、シリコンそのものが髪や頭皮に悪いものではない!

という事さえ伝わっていれば、今回の記事は十分です!

 

そしてノンシリコンも良いものですので、ご自身の髪質や求める質感に合わせてシャンプー・コンディショナーを決めて頂ければ良いと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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追記。

僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。

当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。

どこにでもいる普通の少年でした。

でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて

自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき

=世の中にはそんな人が多いはず

=そんな人たちの助けになりたい!

といったような理由で美容師を志すようになりました。

美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。

この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります