ヘアカラーのリタッチって何?メリット・デメリットをお伝えします!

1回でもヘアカラーをしたことがある方なら必ずと言っていいほど思うこと。

「なんか根元の地毛が伸びてきたなぁ・・・そろそろまたカラーしなきゃ。」

 

そのときにカラーをする方法は

①毛先に合わせて根元だけ染める

②全体的に染め直す

③毛先を根元に合わせて染める(黒染めなど)

とザックリ3パターン。

 

今回は①の『毛先に合わせて根元だけ染める』

つまり【リタッチ】について。

 

リタッチで根元をつなぎ続ければ

なんとなくヘアカラーしてる感はあります。

 

でも、色味が落ちて明るさだけが出ている状態は

そのままだとツヤがなく、美しくありません。

しかも、似合わない色になっている場合もあります。

 

そもそもヘアカラーをする目的は

今よりオシャレになりたい

今より印象を良くしたい

ということがあるはず。

 

なのにリタッチだけだと

当初の目的の正反対になってしまうかも。

 

ということで今回の記事で

メリット・デメリットも含めて

ヘアカラーのリタッチをまるっと全部解説します!

ヘアカラーのリタッチってなに?

リタッチのイメージ

ヘアカラーのメニュー(または施術方法)に【リタッチ】というものがあります。

このリタッチとは

『ヘアカラーをした後日、伸びてきた髪を毛先の色に合わせて染め直すこと』。

おしゃれ染め・白髪染めにかかわらず、根元のみのカラーをリタッチと呼びます。

 

ちなみにリタッチは英語で【retouch】。

『手入れをする・修正する』という意味です。

 

余談ですが

写真や動画などを編集することも同じretouch。

ただ日本語での呼び方はレタッチです。

同じ意味ですがカタカナだと違う言い方になっちゃいます。

リタッチの目安は3ヶ月後までがおすすめ

前回のカラーがリタッチだったか

フルカラー(全体染め)だったかに関わらず

次に根元を染める目安は3ヶ月後までがおすすめ!

 

髪は日々伸びていて

伸びるスピードは個人差がありますが

平均は『1か月で約1㎝』です。

 

なので、3か月後には約3㎝伸びているということになります。

 

この3㎝というのが大きなポイント。

なぜ3㎝が目安になるか?と言うと

・1回の塗りでキレイに伸ばせる幅が約3㎝

・ヘアカラー剤が体温の影響を受ける長さの限界が約3㎝

という理由からです。

 

それぞれ説明していきますね。

1回の塗りでキレイに伸ばせる幅が約3㎝

多くの美容室でヘアカラーの施術は

専用のハケを使って行います。

 

このハケでカラー剤を塗るとき

元にカラー剤をおいて

1発でムラなくキレイに伸ばせる範囲は3㎝くらいが限界です。

 

それ以上伸びている場合は

根元のカラーのみでも2、3回塗らないとダメですし

全体染めと同じ工程になっちゃうので

リタッチというメニューではなくなるかもしれません。

ヘアカラー剤が体温の影響を受ける幅の限界が約3㎝

ヘアカラー剤は温めるとパワーが強くなるという性質があります。

 

人間には当然体温があるので

体温の影響を受けて根元のヘアカラー剤は染まりやすくなります。

 

その体温の影響は根元から約3㎝までです。

それ以降は

たとえ1発でキレイに塗れたとしても染まりが弱くなります。

 

以上のそれぞれの理由から、リタッチの目安は3㎝までです!

長さによって料金は違う?

違いは何?イメージ

リタッチは根元から3㎝までが目安。

ということは

髪全体の長さや量は基本的に関係ありません。

 

メニュー・料金は美容室によってまちまちなので一概には言えませんが

ほとんどの美容室では長さや量でリタッチの料金が変わることはないでしょう。

 

ただし、美容室によっては例えば

『分けめと顔周りのみ染める』

という特殊なリタッチで

料金もその分安くなるというメニューもあったりします。

 

そして3㎝を超える幅で根元だけ染めたいという場合に

リタッチ料金になるかフルカラー料金になるかは

メニュー次第ということになります。

リタッチのみかフルカラー(全体染め)か

ヘアカラーイメージ

物理的には最初の1回のヘアカラーをフルカラーにして

その後はリタッチのみでヘアカラーをし続けることは可能です。

 

しかしヘアカラーの宿命として【退色】つまり

色が落ちていくということが起こります。

 

恐らく最初のヘアカラーは希望の明るさだけではなく

好みの色味にしているはず。

 

そこから日々生活している中で

シャンプーや紫外線によって

ヘアカラーの色味(色素)が抜け落ちていってしまいます。

そうなると、最終的には明るいだけの状態になります。

 

それでも、その退色した髪が好みの色味であれば

問題は無いように思うかもしれません。

 

が、ヘアカラーは

退色するとギラギラと傷んだ光を発するようになりツヤも消えてしまいます。

手触りも悪くなり

パサつきを感じるようになっていきます。

 

そして、その色自体が似合わない色になってしまう人も出てくるので

お顔の印象も悪くなってしまいます。

そういった意味でリタッチのみにせず

退色した分の色味を入れ直した方が良いでしょう。

髪の傷みはどう違う?

髪が傷むイメージ

そこで心配なのは髪の痛みだと思います。

「なんども毛先までヘアカラーをしていると、どんどん髪が傷んじゃいそう…。」

と心配される方が多いですが、大丈夫です。

 

美容室によって導入していない場合もありますが

毛先用の負担が非常に少ないヘアカラー剤があります。

 

「非常に」と言った意味としては

電子顕微鏡で細胞レベルで見るような状況であれば痛みが見えるというレベルの話で

実際の手触りやツヤ、色持ちに関しては

リタッチのみより毛先も染めた方がはるかにメリットが多いです。

 

一括りには言えませんが

基本的にヘアカラーは明るくするときに髪がダメージします。

毛先用の色味を補正するだけのカラー剤には

明るくする成分はほぼ入っていません。

その代わりにトリートメント成分がたっぷり含まれているので

むしろ毛先まで染めた方が髪に良いくらいなのです。

 

とは言え、もちろんヘアカラーではあるので

トリートメントほどケア効果があるわけではありません。

 

染めるのはあえてリタッチのみにして

その分毛先はヘアカラーのときは出来ないトリートメントで集中ケアをするのもアリです。

その時のコンディションや今後の予定を踏まえて決めましょう。

セルフでリタッチは思った以上に難しいです

 

難しいイメージ

伸びてきたところだけのカラーであれば

「セルフで染めちゃえばいいか!」という方がいますが

セルフカラーは結構難しいものです。

 

本当に伸びてきた髪のみだけではなく

実際は毛先の方にもカラー剤が付いてしまうことも多いです。

そうなると毛先は余計な負担がかかりますし

カラー剤の色味によってはムラに染まってしまう可能性があります。

 

特に後ろなど、ご自身で見えない部分のカラーはセルフではすごく難しいです。

ヘアカラーのリタッチまとめ

ヘアカラーのリタッチについてはご理解いただけましたか?

まとめるとこんな感じです。

ポイント

・リタッチとは根元のみのヘアカラー

・リタッチと言えるのは基本的に3㎝目安まで

・リタッチのみかフルカラーかどちらがベストか?は担当美容師と相談

・リタッチのみでもセルフカラーは難しい

以上4つのポイントを抑えておけばOKです!

ご自身のライフスタイルに合った方法でヘアカラーを楽しみましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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追記。

 

僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。

 

当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。

 

どこにでもいる普通の少年でした。

 

でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて

自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき

=世の中にはそんな人が多いはず

=そんな人たちの助けになりたい!

といったような理由で美容師を志すようになりました。

 

美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。

 

この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります