「もうすぐ待ちに待った旅行!
でもその前に美容室でカラーしておこう♪
あれ?でも旅行行ったら色落ちちゃうかな…?
かと言って根元伸びてきてるのは気になるし…」
そんなお悩みを持っている方に、今回の記事では旅行前後のヘアカラーのベストタイミングや、旅行に行く時のおすすめヘアカラー、そして旅行中のケア方法までお伝えします!
ということで、こんにちは。
旅行とヘアカラーが大好きな
ヘアカラーリスト今井です。
これから旅行のご予定がある方は、ぜひご参考にしてください!
・旅行前後のヘアカラーのベストタイミングが分かります。
・ヘアカラーのことはノンストレスで旅行を思いっきり楽しめます♪
旅行先・目的・日程によっておすすめヘアカラーは変わる
旅行と一口に言っても『どこへ?』『どのくらいの間?』『何をするの?』と言った具合に、人それぞれ目的が違います。
ですので、「旅行の時はこのヘアカラーがおすすめです!」と簡単にお伝えすることはできません。
でも皆さん、例えばこんな経験はないですか?
・友だちと一緒に旅行へ行って、みんなで写真を撮ったら自分だけ髪が明るくて浮いてた
・せっかくの旅行だから気合い入れてヘアカラーをして行ったのに、帰ってきたらすっかり退色していた
など。
僕の場合は温泉旅館に1泊2日で旅行へ行って、シャンプーを持って行き忘れたので「1日くらい良いか!」と思って備え付けのシャンプーで洗ったら、一発で色が落ちました・・・。
やっぱり旅行へ行くなら心置きなく楽しみたいですよね!
そのためにはヘアカラーをするタイミングが大切なのです!
まずは、国内へ行くのか?海外で行くのか?という大枠の視点から、
そして何をするのか?という視点で旅行の時のヘアカラーについてアドバイスさせていただきます。
国内
国内旅行であれば、一番心配いらないのは水です。
日本と海外では水質が違います。
詳しくは海外の項でお伝えしますが、日本の水は軟水のため髪にやさしく、ヘアカラーの色素も落ちにくいです。
ただ、「国内旅行と言えば温泉!」という方も多いと思いますが、この温泉がヘアカラーには要注意なのです!
実は、ヘアカラーは蒸されることにちょっと弱いのです。
髪の毛の1番外側、キューティクルといううろこ状に重なり合っている膜が、蒸されることで開きます。
開いたキューティクルから色素がどんどん出て行ってしまうのです・・・。
ですので、室内温泉では部屋中が蒸気でいっぱいになっていますし、露天であっても蒸気が立ち上っているので致し方ないところではありますが、せめて『サウナは入らない』など出来る限り気にしておきましょう。
サウナ大好きなので入りたい気持ちは良く分かります・・・
海外
上記のように、日本とその他の国々では水質が違います。
まず、アジア圏は軟水のところが多く、欧米は硬水であることが多いです。
なんだか硬水の方が『ミネラル豊富で体に良い』イメージがあると思いますが、このミネラルが髪にはちょっとくせ者。
ミネラルというのはカルシウムやマグネシウムなどの鉱物。
その鉱物が含まれた水というのは、すごーく簡単にイメージすると【スクラブ入り】みたいなものです。
スクラブ入りの水で髪を洗うことになれば、汚れと一緒に色素もガシガシ洗い流されていきます。
そして、コンディショナーをつけてもなんだかドライな質感に感じやすくなります。
ではアジア圏の軟水なら大丈夫?とも言い切れません。
やっぱり日本の浄水技術はしっかりしていて、蛇口をひねって出てくる水道水も飲んでOKのレベル。
この水準が国内どこでも高いのは世界でも珍しいことなのです。
当然シャワーから出てくる水もアジア圏だとちょっと心配。
髪に良いとは言い切れない場所も多いです。
さすがにすべての国・すべての場所がNGとは言いませんが、注意しましょう。
キューティクルについてはこちらをご参照ください↓
ファッションの一部としても、アイデンティティーとしても日夜当たり前のように頭の上にある髪の毛。 『そもそも髪の毛ってどうなっているんだろう?』と思ったことはありませんか? 今回は、そんな疑問を解決する内容です。
海やプールに入る?
国内・海外に関わらず、海やプールへ入るかどうかもポイントです。
海水自体は実は直接髪に悪いわけではないのですが、海に入るような状況は、ほとんどの方が同時に紫外線も浴びていることでしょう。
そして、ほとんどの場合暑い時期(場所)のはずです。
海水で塩まみれの髪は、とっっっっっっても乾燥しています。
乾燥している状態で紫外線と熱を浴びると、ヘアカラーの色素が直接壊されたり、キューティクルが開くことで外に出て行ってしまいます。
そしてプールの場合は、塩分ではなく塩素です。
塩素はヘアカラーにとって強敵。pHはアルカリ性なので、弱酸性の髪はどんどんダメージを受けてしまいます。
海と同様、ヘアカラーの色素が直接壊されたり、外に出て行きます。
pHって何?という方へ、詳しくはこちらをご参照ください↓
「人のお肌は弱酸性」というワードは聞き覚えがある方も多いと思います。その言葉通り、健康な方であれば体の機能として基本的に肌は弱酸性に保たれています。でもちょっと待ってください…この言葉だけが一人歩きしている感じがあります。弱酸性であるメリットって何でしょうか?いやいや、そもそも酸性って何?冷静に考えると、色々と疑問も湧いてきませんか?今回はそんな疑問を解決していきます。
旅行前後のヘアカラーのベストタイミング
それでは上記の内容を踏まえつつ、こんどは『旅行前後でいつヘアカラーをするのがベストタイミングなのか?』というポイントについてお伝えしていきます。
図をご参照ください。
様々な状況が想定できるので、一概に言えることではないですが、概ねこのようになります。
基本的には旅行前にカラーをしておくのが良いと思います。
旅行中は写真を撮ったりもするでしょうし、残るものがあるなら身なりはキレイにしておきたいですしね。
ウェディングなど大切なイベントであれば必然とも言えます。
逆に、色落ちすることが想定できる場所に行くし、滞在期間が短いなら旅行後にメンテナンスもかねてカラーをするというのも一手です。
ただ、しばらくヘアカラーをしていなくて、あまりにも根元が伸びすぎているという方は、例え色落ちが想定できる場所へ行くとなっても旅行前にヘアカラーをしておきましょう。
その方が気分良く旅行の期間を過ごせる事と思います。
その際は、あまりこだわったデザインカラーよりも、シンプルな施術でちょっとだけ暗めくらいにカラーしておくと、旅行中に色落ちしても極端に目立ってしまうことは少ないと思います。
『どちらでもOK』という表記のところは、旅行前・後どちらのタイミングでカラーをしても、メリット・デメリットがとんとんなので、ご自身の優先順位を考えつつ、美容室でご相談すると決められるでしょう。
ですので、この先のご予定が分かっているのであれば、出来るだけ早めに担当美容師に教えてくださいね。
旅行をヘアカラーデザインから考えてみる
さらに上記の内容を踏まえつつ、こんどは『ヘアカラーデザイン』という切り口からヘアカラーのタイミングを考えて見ましょう。
ヘアカラーのデザインによって、色持ちが違ってくるので『伸びても目立ちにくいヘアカラー』にしておくというのも旅行前後ではおすすめです。
黒髪~ダークブラウン
ますは黒髪もしくはダークブラウンに染めるという方法です。
アジア人の地毛に近い色に染めておくことで、伸びてきてもほとんど気にならないでしょう。
旅行の滞在期間が長くても、色落ちのスピードはゆっくりなので地毛との境も目立ちにくいです。
注意点としては、こんどは旅行後にカラーをしたいとなった時に、明るくなりにくくなってしまうことです。
ヘアカラーは暗いほど色持ちが良いというメリットがある反面、人工的に暗く染めると定着が良すぎて、こんどは明るくするのも大変になってしまいます。
ブラウン
完全に黒髪ではなく、自然な明るさでブラウン系に染めておくことです。
普段からヘアカラーをされている方であれば、ほとんどの方がいつもやっているようなカラーのイメージです。
根元の伸びも含めたカラーの持ちとしては大体2〜3ヶ月なので、『いつ染めるか?』は旅行の滞在期間よりも出発のタイミング次第と言えそうです。
「しばらくヘアカラーを楽しめつつ、清潔感もありつつ、オシャレにはしておきたい」ということであればベストな選択と言えそうです。
ハイトーン
ならば、思いっきり明るくしてみる!という選択はどうでしょうか?
似合うかどうか?という問題は置いておいて、個性を全開に出して楽しむことが出来ますね。
写真や動画を撮ったときなども、思い出として残すのに良いかもしれません。
ただ、やはり旅行をベースに考えたときには、色持ちは悪く、根元の伸びの気になりやすさは早いので、応相談…
というか、相応の理由やこだわりかなければ旅行中はやめておく方が無難かもしれません。
デザインカラー
ハイライトやグラデーションカラーなどのデザインカラーは、上記の黒髪やブラウンなどと組み合わせることで『オシャレで長持ちする』というメリットが大きな方法と言えます。
1色染めに比べれば、美容室での滞在時間は長く、料金も高くはなるとは思いますが「旅行中もオシャレしていたい!」という方にはぜひおすすめしたいカラーではあります。
参考にこちらもどうぞ↓
今の時代は染め方・薬剤も多種多様なものから選べますが、その中で皆さんは【ハイライト】というヘアカラーをしたことはありますか?今回は、ヘアカラーの方法の一つ【ハイライト】についての記事です。
皆さんはどんな髪の色でヘアカラーを楽しんでいますか?今回は大半の日本人の地毛である黒髪に焦点を当てて、黒髪を生かしたハイライトのカラーデザインをご紹介していきます。
旅行中のケア方法
最後に、また全ての上記の内容を踏まえつ『実際に旅行に行っている最中にできるヘアカラーのケア方法』をお伝えします。
つまり「旅行前にカラーをした場合どうすれば長く楽しめるか?」ということです。
1番簡単で効果のあるケア方法は、しっかり洗い流して乾かすことです。
どこで何をしようとも、これが1番です。
むしろ旅行とか関係なしで、1番重要なケア方法とも言えます。
旅行中に外で遊んでお部屋に帰ってきたら、できるだけ早くお風呂に入りましょう(シャワーを浴びましょう)。
外でついたホコリや花粉、ゴミなどや海なら海水、プールなら塩素と色々なものが髪や頭皮に付いています。
それらを出来るだけ早めに洗い流します。
その後のすすぎもしっかりして、お風呂から出たらこれまた出来る限り早く髪を乾かしましょう。
濡れたまま放置すると、キューティクルが開きっぱなしで髪の栄養分だけではなく染めたヘアカラーの色素も外に出続けてしまいます。
髪のツヤもなくなります。
髪を乾かすだけでもかなりケアになるので、忙しい旅行中とは思いますがやれるだけやりましょう。
次にヘアカラーの色持ちには『シャンプーとコンディショナー』が重要です。
出来るだけヘアカラー専用のシャンプー&コンディショナーを使いましょう。
メーカーによって処方や細かい効果は違いますが、概ねヘアカラー用シャンプーには、色素を残しつつ汚れだけを落とすという効果があり、コンディショナーには色素を閉じ込めつつカラーのダメージ成分を除去するという効果かあります。
旅行には持っていくにはかさばるかもしれませんが、小さい容器に移し替えるなどしてでも持っていきましょう!
以上の点に注意していれば、せっかく旅行前にやったヘアカラーを長持ちさせることができます。
旅行とヘアカラーのまとめ
人によってヘアカラーをする目的は様々ですから、一概にこう!とはなかなか言えないですが『旅行前後のヘアカラーをするタイミング』のご参考になりましたでしようか?
何だかんだ言っても、1番は『気持ちよく旅行を楽しめること』なので、あまり気を揉みすぎず、前後どちらでカラーをした方が良いかは【その時の気分】を大切にしてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
僕で良ければ何でもご相談ください(^_^)
ご相談またはご来店をご希望のお客様は、ぜひLINEのQRコードからご連絡ください。
お会いできる日を楽しみにしております。
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!