冬場、特に気になることの1つ静電気。
「帽子やマフラーを取ったら髪が広がる!」
「顔に張り付いてヘアスタイルが決まらない!」
というお悩みは多いと思います。
どうして静電気って冬に多いの?
静電気で髪が広がったり、顔に張り付いてくるのはなぜ?
今回はそんな冬のお悩みの1つ、静電気の影響と原因、そして対策についてお伝えします。
静電気が髪に与える影響
静電気が出てくるような状況だと、髪が乾燥していると感じるはずです。
やっぱり乾燥した髪だと「ツヤがない」「手触りがパサパサ」と感じてイヤですよね。
その静電気が、髪に対してどう影響するのか?をご説明していきます。
髪が広がって収まらない
静電気によって髪が広がる。
その原因は、乾燥による静電気の反発です。
詳しくは後述しますが、静電気が起きている状況というのは、磁石のように引きつけ合うか反発するかどちらかの状況です。
静電気によって、お互いの髪どうしが反発することで広がってしまいます。
ちなみに、梅雨時期も髪が広がるというお悩みがあります。
原因はもちろん全然違います。
梅雨時期のお悩みについてはこちらの記事でご説明しています↓
顔に張り付く・ボリュームが出ない
顔に張り付く、またはボリュームがダウンしてしまう原因も磁石と同じイメージです。
上記のように、磁石のような性質があるということは、引き付け合う性質もあるということです。
広がる原因とは逆に、今度はお互いが引き付け合うことで髪が顔に張り付いたり、ボリュームがダウンしていしまいます。
髪へのダメージ
静電気というのは実は小さな雷なのです!
『バチッ!』と痛みが出るときに肌の場合、ひどいときは軽度の火傷になってしまう場合もあるほどです!
これは、溜まった静電気が一気に流れるときにおこる現象です。
ちなみに、静電気が溜まることを帯電と言います。
肌が火傷するくらいなので、相当の電流が流れていることが分かると思います。
それが髪に来るということは、まずキューティクルがダメージを受けます。
キューティクルが傷むと、ツヤがなくなり、手触りが悪くなり、髪の毛の内部の水分や栄養分が外に出て行ってしまいます。
「静電気で髪の毛からパチパチ音がする…」
という時は、すでに静電気が溜まっている状態ですので要注意です!
ちなみに雷そのものも、大きな静電気の現象です。
雨雲の中で氷の粒同士が擦れあって電気を溜め、その電気が目一杯溜まって溢れ出ると、雷として落ちます。
と言うことで、逆に言えば『静電気は小さな雷』とも言えるということです。
静電気が冬に多いのはなぜ?
静電気が冬に多い原因は2つ。
湿度と摩擦です!
冬場は気温も低く水分が蒸発しにくいので湿度が低いです。
そして、湿度がないことによって油分も乾きやすいため、摩擦も起こりやすいです。
この2つが原因となり、冬は静電気が発生しやすい環境になります。
湿度
冬場は湿度が低く、夏場は湿度が高いですよね。
湿度が高いということは、空気中の水分が極端に多い状態と言えます。
水分は電気を通しやすいので、夏場は帯電してもすぐに電気が空気中に逃げていきます。
逆に冬場は湿度が低いので、逃げ場の無い電気が体にどんどん帯電していきます。
摩擦
体の静電気は摩擦で起きると考えると、服が1番関係してきます。
当然ながら、夏場に比べて冬場は重ね着しますよね?
沢山着れば着るほど、それぞれの服が擦れあってどんどん帯電していきます。
暖かい服は、起毛素材などで摩擦も起きやすいので、その分静電気も発生しやくすなります。
静電気が起きにくい髪型
それではここで、静電気が起きにくい髪型を2つご紹介します。
ポイントは上記の湿度と摩擦です。
①アゴラインの面スタイル
まず長さとしては、アゴの位置くらいまでをおすすめします。
なぜならば、特に冬場はタートルネックやマフラーなど、首を覆うアイテムが増えるため、摩擦が起きやすくなるからです。
そして、カットはなるべくレイヤー(段)は入っていない面スタイルがおすすめです。
段が入っているほど、表面に出てくる髪が多いので乾燥しやくすくなります。
そして、動きも出やすくなる分、摩擦も起きやすくなります。
②パーマをかけてヘアクリーム&ムース
もう1つは、パーマをかけてヘアクリームとムースで仕上げる髪型です。
パーマは一見レイヤーを沢山入れて、動かすので摩擦も乾燥も影響を受けそうな髪型です。
しかし、クリームとムースでウェットに仕上げることで、たっぷり保湿しつつ摩擦もおきにくくなります。
髪型としてもウェットな質感で今っぽくなります。
この2つの髪型は、あくまでも静電気が起きにくいというポイントのみに特化して考えた場合ですので、あくまでもご参考程度に。
静電気のイメージは磁石
磁石にはS極とN極があり、S極・N極はくっ付き合おうとします。
そしてS極同士、N極同士だと反発(離れようと)します。
これはわかりますよね?
静電気も磁石をイメージすると分かりやすいです。
磁石の場合は、S極・N極。
静電気=電気の場合は、プラス・マイナスです。
ですので磁石同様、電気もプラスとマイナスでくっつき合おうとし、プラス同士、マイナス同士は反発します。
1つ違うのは、電気の場合±0の状態があります。
ちょうど同じ数だけプラスとマイナスがある場合、くっつきも離れもしない安定した状態です。
この安定した電気は、存在する全ての物が持っている電気です。
どちらかに偏ると不安定
簡単に言うと、静電気とはプラスかマイナスどちらかに偏った不安定な状態のことです。
そして、どちらかに偏る1番の原因が摩擦なのです。
摩擦が起きれば起きるほど、電気はどんどん不安定になって静電気が多く溜まっていきます。
先ほどもお伝えしたように、これが『帯電しているという状態』です。
でも不安定な状態はやっぱりイヤなので、安定しようとして近くにある物とプラス・マイナスを受け渡ししようとします。
これが、一般的に言う「静電気起きた!」という状態です。
ちがう言い方をすると『電気が流れた』状態です。
人の静電気の原理とは
人の体はプラスに帯電しやすい性質があります。
例えば、髪はプラス、そして、よく下敷きに使われる塩化ビニールなどの素材はマイナスに帯電しやすいので、お互い引っ張りあってくっ付くということです。
そして、ドアノブや車のドアでバチッ!とくるのは、金属が電気を通しやすいからです。
体に帯電した沢山のプラスが、ドアノブが持っているマイナスを一気に引き寄せてくっ付こうとする=一気に電気が流れるので、それが火花のように光り、痛みとして感じます。
髪の静電気に対する5つの対策方法
静電気の理論と原因さえ分かれば対策はカンタンです!
保湿
油分
傷ませない
紫外線
ドライヤー&ヘアアイロン
大きくは5つのポイントですが、特にすぐにできる対処法は保湿と油分の2つです!
先述の『静電気が起きにくい髪型』と組み合わせつつ、ムリのない範囲で実践してみましょう!
保湿
なんといっても大切なのは保湿です。
冬場の湿度が低い状態の代わりに、保湿をして静電気の逃げ場を作ってあげましょう!
単純に髪の毛に潤いを与えるという意味でも保湿は重要です!
油分
ヘアオイルやヘアクリームなど、油膜で髪をコーティングすることは摩擦を減らす事ができるので、そもそも静電気を発生させにくく出来ます。
さらには、紫外線などの外的な刺激から髪を守ることもできますし、つけるアイテムの効果次第ではダメージ補修なども期待できます。
単純に手触りも良くなるので、ぜひヘアオイルなどの油分をつけましょう。
傷ませない
上記2つに間接的に関係していますが、極力、髪を傷ませないことも大切です。
単純に髪が傷んでいるほど、水分も油分も無くなっていくのでパサついてきます。
空気中に静電気が逃げて行くことができず、摩擦も起こりやすい状態になってしまうので、「髪が傷んでいるなぁ」と感じている方は、まず髪の補修から始めましょう!
紫外線
髪のダメージと言えば紫外線。
紫外線を浴びると、髪の内部に活性酸素が発生して内部を壊していきます。
そして紫外線は、直接キューティクルも壊していくので、結果的に上記のダメージにつながります。
季節関係なく、髪のUVケアをしましょう!
紫外線についてはこちらの記事もご参照ください↓
ドライヤー&ヘアアイロン
良く言われるマイナスイオン。
一般的に言われるマイナスイオンとは、マイナスに帯電した細かい水の粒のことです。
散々説明してきたように、プラスとマイナスは引き合うので、プラスに帯電した髪の毛に引っ張られてマイナスの水分がくっついていきます。
これだけで保湿されるので、潤うという原理なのです。
さらに、ドライヤーやヘアアイロンでは乾き過ぎにも注意です。
しっかり乾かした方が良いですが、乾きすぎると必要な水分まで飛んでしまってパサパサに…さじ加減が難しので担当美容師に相談してみましょう。
ヘアアイロンも熱を与えるものなので、水分を飛ばします。
ご利用は計画的に。ですね。
静電気と髪のまとめ
原因さえ分かってしまえば、対策はカンタンです!
①静電気は摩擦で起こる。
②湿度があれば空気中に逃げていく。
③髪は出来るだけ傷ませないようにして、保湿と油分を与えてあげる。
ひとまずこのことを覚えて頂ければ大丈夫です!
ご自分のライフスタイルに合う対処方法で、静電気と絶縁しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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