伸びては切って、伸びては染めて、伸びてはパーマをかけて…
ファッションの一部としても、アイデンティティーとしても日夜当たり前のように頭の上にある髪の毛。
でも、ふと考えた時『そもそも髪の毛ってどうなっているんだろう?』と思ったことはありませんか?
今回は、そんな疑問を解決する内容です。
髪の毛の基礎知識として捉えていただけたらと思います。
髪の毛の構造ってどうなってるの?
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質で出来ています。
比率にすると約90%がタンパク質。
その他に、水分・メラニン色素・脂質などです。
皮膚もケラチンで出来ているので、実は髪と爪は皮膚が変化したものなのです。
そして、よく言われるように人の肌は弱酸性。
その肌が変化したもの、肌から生えてきているものなので、当然ながら髪の毛も弱酸性です。
髪の毛の断面を見てましょう
では、どういった構造になっているのか?
断面のイラストを見てください。
難しくて分かりにくい方は、海苔巻きをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
具が中心にあって、ご飯、外側を海苔で巻いている状態です。
具の部分は、メデュラという芯です。
芯と言いつつ、柔らかいケラチンで出来ています。
髪の毛に潤い・弾力性を持たせると考えられています。
ご飯の部分は、コルテックスという硬いケラチンです。
コルテックスの質が、髪の毛の太さ・硬さを決めます。
縄のように螺旋状に組まれているので、縦に引っ張られることにはとても強いです。
そして、(ヘアカラーをしていない素の状態での)髪の毛の色を決めるメラニンは、このコルテックス内にあります。
海苔の部分は、キューティクルという無色透明の膜です。
人によって差があり、4〜10枚のウロコ状の硬いケラチンが重なり合って出来ています。
髪の毛の硬さはキューティクルの硬さも関係します。
髪の毛の内側を守り、ツヤ感・手触りに影響します。
そして、 キューティクルは温める・濡らすと開き、冷やす・乾かすと閉じる性質があります。
髪の毛の構造ってどうなってるの?ヘアカラーが染まる場所はどこ?
では、ヘアカラーで染まる場所はどこなのか?
これはおしゃれ染め&白髪染め=アルカリカラーと、ヘアマニキュアで違いがあります。
アルカリカラー
アルカリカラーは、コルテックス内のメラニン色素を壊しながら、メラニン色素の代わりに発色します。
ですので、アルカリカラーで染まる場所はコルテックス内です。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、髪の毛の内側に入って行く力が無いので、キューティクルの表面にくっ付くように発色します。
内側までは入りませんが、キューティクル同士の隙間には入り込んで何とか色持ちしようとします。
髪の毛の構造ってどうなってるの?パーマがかかる場所は?
パーマは、コルテックスとキューティクルにかかります。
上で言うところの、ご飯と海苔ですね。
髪の毛をいったん元の硬さよりも柔らかく、ふにゃふにゃの状態にしてからロッドを巻き、その状態で固めることでパーマがかかります。
パーマについて詳しくはこちらの記事を参照ください↓
ボリュームのある髪や、ウェーブのへスタイル、毛先の緩やかな動きなどはパーマかアイロンやホットカーラーで巻かないと出来ません。 もしくはそれなりにクセのある髪の毛ならば不可能ではないですが…。 アイロンやホットカーラーは1回でも髪を濡らせば落ちてしまうことを考えると、やはり継続して楽しむにはパーマが必須ですね! でも、パーマは薬剤を使うのでダメージは避けられないところ。 少しでもパーマのダメージを抑えて、持ちを良くさせるためにはどうしたら良いのでしょう? 今回はパーマの基本的な部分について切り込んでみます!
髪の毛の構造のまとめ
いかがでしたか?
髪の毛ってどうなっているんだろう?という疑問点は解消できたかと思います。
基礎知識として知っておくと別記事の理解もより深まると思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!