「人のお肌は弱酸性」
というワードは聞き覚えがある方も多いと思います。
その言葉通り、健康な方であれば体の機能として基本的に肌は弱酸性に保たれています。
でもちょっと待ってください…この言葉だけが一人歩きしている感じがあります。
弱酸性であるメリットって何でしょうか?
いやいや、そもそも酸性って何?
冷静に考えると、色々と疑問も湧いてきませんか?
今回はそんな疑問を解決していきます。
髪とpHの関係~pHって何?~
先ほどもお伝えした「人のお肌は弱酸性」というワード。
ですが、そもそもこの弱酸性とはどういうことなのでしょうか?
まずは、弱酸性を含めたpHとは何なのか?
ということについて解説していきます。
pHとは
まず【pH】の読みは、最近では英語読みでそのまま【ピーエイチ】と読む方が一般的です。
※厳密には測量法という法律で【ピーエッチ】と読むと決められています。
少し前までは【ペーハー】と読んでいました。
これはドイツ語の読み方に由来します。
主に医療分野では、昔はドイツ語(風の日本語)が主流で、例えば患者さんのことをクランケと呼んでいました。
昔の医療ドラマで聞いたことがある方もいますよね。
話を戻すと、pHは現在はピーエイチと読むほうが一般的ですが、ペーハーでも大丈夫です。
【pH】という表記自体は世界共通なのですが、なぜその表記になったのかは諸説あり、実はハッキリ分かっていません。
さて本題の【pH】とは何か?
なのですが、語り始めるともの凄く複雑かつ、ここで理解していただく意味もあまりないのでイメージで捉えていただく事とします。
イメージは冬と夏
pHは基本的に1~14の数字で表されます。
1が酸性・7が中性・14がアルカリ性と世界共通で決まっています。
(※これについても、語り始めるともの凄く複雑かつ、ここで理解していただく意味もあまりないので、すみませんが割愛します。知りたい方はご来店お待ちしてます 笑)
と、これだけではまったく意味が分からないと思いますので、僕オリジナルのイメージでお伝えします!!!
まず、好き嫌いは別として、気温が低い冬は寒く、気温が高い夏は暑いですよね。
そこそこの気温で、居心地が良い季節が春や秋。
更に、凄く気温が低すぎると辛くなっていきます。
逆に、気温が高すぎても辛くなります。
要は振り切ると特徴が顕著になるということです。
このイメージと、先ほどの数字を照らし合わせると・・・
数字が小さい(気温が低い)方が酸性(冬)、
数字が大きい(気温が高い)方がアルカリ性(夏)というイメージになります。
そして7はみんな居心地が良い中性(春・秋)です。
そしてここに、例として物質を当てはめてみるとこんな感じです。
※もう1度言っておきますが、あくまでもふんわりと理解していただくためのイメージです。
なんとなーーーーくイメージはできましたか?
なんだか数字と下のイラストがアンバランスに見えますが、このままなんとなーーーーくご理解いただければ大丈夫です。
特にアルカリ性に関しては、日常生活で強いアルカリ性の物質はほぼないので、ややアルカリ性である石鹸のイラストとなっております。
髪とpHの関係~髪は何性?~
再度登場「人のお肌は弱酸性」。
ということで、結論から言えば弱酸性の肌から生えている髪も弱酸性です。
まぁ何もヒッカケはなくそのままです。
では、なぜ人のお肌(と髪)は弱酸性なのでしょうか?
それは、人の肌は、皮脂と汗が混ざり皮脂膜となって肌を覆っています。
役割としては、油分と酸で保湿と殺菌をしています。
この皮脂膜には、脂肪酸や乳酸、アミノ酸などが混ざっているため、肌は弱酸性なのです。
そして、この皮脂膜が髪の毛先まで覆っているので、通常は髪も弱酸性のはずです。
しかし理論上はそうでも、髪は肌と違い自然治癒力が無いので、さまざまな要因により性質は変化しやすいので、まずはそのことを覚えておいてください。
髪とpHの関係~ダメージとpH~
通常は弱酸性である髪。
ですが、(主に明るくする目的で)カラーをしたり、パーマなどの薬剤を使った施術をすると、ダメージの原因となります。
これは、カラーやパーマがアルカリ性の性質を持つためです。
もともとが弱酸性である髪は、酸性にはやや強く・アルカリ性に弱いという性質があります。
キューティクルは特に影響を受けて、酸性の状況では引き締まり、アルカリ性の状況では開きます。
この性質を利用して、カラーやパーマの薬液が髪の中に浸透していきます。
しかし、ムリに性質を変化させるので、髪のダメージにつながります。
キューティクルについてはこちらの記事をご参照ください↓
ファッションの一部としても、アイデンティティーとしても日夜当たり前のように頭の上にある髪の毛。 『そもそも髪の毛ってどうなっているんだろう?』と思ったことはありませんか? 今回は、そんな疑問を解決する内容です。
まとめ
髪のデザインをする上で、ダメージは避けられません。
ダメージの原因は様々ですが、今回はpHという視点からお伝えしました。
あとは、いかに低ダメージで収まるようにケアしていくか?ということになります!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!