ヘアカラーの色落ちが嫌だ!ヘアカラーのプロが伝える原因と対策方法!

今まで1度もヘアカラーをしたことがないという方はまだまだ多いですが、一般の方がヘアカラーをすることも当たり前になってきました。

 

いつもヘアカラーをしているという方のお悩みとして多く上がるのは「色落ちしてしまう」「ヘアカラーの色を持たせたい」「ヘアカラーの色落ちが嫌だ!」という声です。

 

今回の記事では、そのヘアカラーの色落ちの原因と、色落ちを出来るだけ防いで長くヘアカラーを楽しんでいただける方法についてご説明していきます!

ヘアカラーが色落ちするのはなぜ?

f:id:takafumiimai:20181009095429j:plain

 

そもそもなぜヘアカラーをすると髪が染まり、そしてその色が色落ちするのでしょうか?

 

まずは、髪そのものの構造と髪が染まるメカニズムについてお伝えします。

 

髪の構造と染まるメカニズム 

髪は、海苔巻きに例えられます

海苔巻きの外側から海苔ご飯という順に組み合わさっていることに例えて、髪の場合は外側からキューティクルコルテックスメデュラという順に組み合わさっています。

 

※詳しくはこちらの記事をご参照ください↓

hair-salonlabo.com

 

ヘアカラーの場合、主に染まっているのは海苔巻きでいうところのご飯の部分・コルテックスです。

 

本来はこのコルテックスにメラニン色素が存在していて、生まれつきの髪に色が決まっていきます。

 

ヘアカラーの薬は、まずキューティクルをこじ開けて中に入っていきます。

そしてメラニン色素を壊して、新たに人工的に別の色を発色させるます。

簡単にですが、これがヘアカラーのメカニズムです。

 

染める時点で、キューティクルを壊しメラニン色素を壊すので2つの場所にダメージがかかります。

 

なぜヘアカラーは色落ちするのか

では、なぜヘアカラーは色落ちするのか』についてです。

 

詳しい原因については後述しますが、色落ちの直接的な理由は

・キューティクルまたはコルテックスのダメージ

・色素の分解

・シャンプーなどの洗浄成分

例外を除けば、この3つのどれかに当てはまります。

 

キューティクルやコルテックスがダメージすることで、その傷口をヘアカラーの色素が通り抜けていくパターン。

 

様々な原因により色素そのものが分解されてしまい、色落ちするパターン。

 

そして、シャンプーなどに含まれる洗浄成分で洗い流されてしまうパターンです。

 

次の項目からは、それぞれについて詳しくご説明していきます。

 

夏と冬では色落ちの原因が違う

 

実は、季節によって色落ちの原因は変わります!

 

通年変わらない原因もありますが、ここではまず夏場と冬場での原因の違いを知っておきましょう。

 

夏の色落ち原因

f:id:takafumiimai:20180709154341j:plain

 

夏と言えば、高い気温と湿度で暑い!そして紫外線!ですよね!

そして海!という方もいますよね!

 

それら全てが、夏の色落ちの原因です!

 

高い気温と湿度は、キューティクルの隙間を開きます。

もともと染める時点でダメージを受けていることもあり、色素がすり抜けていきます。

 

紫外線は、直接色素を分解します。

 

海は、塩水で色素が洗い流されてしまいます。

 

夏はヘアカラーにとって(というより髪そのものにとって)なかなか過酷な環境なのです・・・。

 

※これらの詳しい記事はこちらに↓

 

hair-salonlabo.com

hair-salonlabo.com

 

冬の色落ち原因

f:id:takafumiimai:20181009095758j:plain

 

冬は夏ほどではないですが、また違った原因があります。

 

冬といえば乾燥です!

 

空気が乾燥していると本来髪を覆っているはずの油分(皮脂)がなく、パサついてしまいます。

 

そうすると、これは内側から内容成分が外に漏れ放題になっている状態なので、ヘアカラーの色素も出ていきやすくなっています。

 

そして、乾燥していると静電気や摩擦もおきやすいので、それがダメージとなり色落ちします。

 

※こちらも参考記事を貼っておきます↓

 

hair-salonlabo.com

 

色落ちしにくい色味と色落ちしやすい色味

f:id:takafumiimai:20181009100013j:plain

じつは、ヘアカラーの色味によっても色落ちしやすい・しにくいがあります。

 

あまり固執し過ぎるとヘアカラーそのものがつまらなくなったり、似合わない・好みではない色味にしないといけないのかなぁ・・・となってしまうので、ここではあくまでも参考程度に。

 

そして、先にお伝えしておくと色味よりも明るさの方が重要で、明るめに染めるほど色落ちしやすく暗めに染めるほど色落ちしにくいです。

 

これは、明るくするほど髪がダメージするのと、そこに乗せるカラーの色素が薄いことによるからです。

 

色落ちしにくい色味

 

色落ちしにくい色味は、暗め・ブラウン系・ベージュ系・暖色系です。

 

もともと日本人がもっているメラニン色素に近い色味ほど色持ちは良い傾向があります。

 

色落ちしやすい色味

 

反対に、色落ちしやすい色味は、明るめ・グレー系・寒色系です。

 

やはり前述と違い、もともと髪が持っていない色味ほど色持ちは悪い傾向があります。

 

ヘアカラーの色落ちを防ぐためには

f:id:takafumiimai:20181009095922j:plain

 

ではここからは、様々な原因に対しての具体的な対策方法についてご説明します。

それぞれはそこまで難しいことではないので、日々の生活の中で1つでも取り入れられそうなものがあれば、ぜひやってみてください。

 

染めてから24時間はシャンプーをしない

 

これは美容室で良く言われることだと思いますが、染めてから24時間はシャンプーをしない方が良いです。

 

これは、ヘアカラーの色素が髪に定着するのに時間がかかるためです。

 

ヘアカラーした直後は一見染まっているように見えますが、色素自体は発色しているものの、じつはその色素がしっかり髪にくっつくまでには最低24時間必要だからです。

 

当然、定着していない状態でシャンプーをすると、すぐに洗い流されてしまいます。

 

ヘアカラー用シャンプーを使う

 

染めてから24時間後、いざシャンプーをするというタイミングで使うシャンプー剤は、ヘアカラー専用のものにしましょう。

 

簡単に言うと、ヘアカラー専用のシャンプーは色素と汚れを見分けることができるので、色素を残しながら汚れは洗い流すことが出来ます。

 

普通のシャンプーはそれが出来ないので、全部汚れと思って洗い流してしまいます。

 

髪を塗れたままにしない

 

お風呂から出てからなどで髪が濡れている場合、出来る限り早めに乾かしましょう。

 

塗れているときも、キューティクルは開いています。

なんどもお伝えしていますが、キューティクルが開いていると中の成分が出て行ってしまいます。

 

乾燥しない程度に熱を当てて乾かすことで、しっかりキューティクルが閉じて蓋をすることができます。

 

紫外線対策をする

 

上記でもお伝えしたように、紫外線対策は万全にしましょう。

 

ものすごく単純に、紫外線は直接色素を壊してしまいます。

ヘアカラーというだけではなく、髪そのものにもダメージになってしまうので、気を付けましょう。

 

ドライヤーやアイロンの熱を当て過ぎない

 

ドライヤーやアイロンなどの熱は結構な高温です。

ブローやアイロンはほどほどに意識しておかないと、熱がダメージとなってしまいます。

 

特にアイロンの熱は、色素そのものを壊してしまう場合もあるので注意が必要です。

 

ヘアカラー施術の色落ち対策

f:id:takafumiimai:20180219140955j:plain

 

ここまではヘアカラーをした後の注意点でしたが、ここからはヘアカラーをするときに意識しておくと色落ちを抑えられる【染め方】の話です。

 

こちらも出来そうなものを1つでも取り入れていただくと、色持ちを実感出来るはずですので参考にしてみてください。

 

トリートメントは絶対しましょう

 

トリートメントと言うと【傷んだ髪を治す】イメージが強いと思います。

 

もちろんそういったケアも大切ですが、今は【傷みを最小限に抑える】処理剤のようなトリートメントもあります。

 

つまり、そもそも傷ませないようにカラーをするということです。

 

ダメージは色落ちだけではなく、色々なデメリットがあるので極力抑えるておくと良いです。

 

※トリートメントについてはこちらを参照ください↓

 

hair-salonlabo.com

 

ちょっと暗めに染めておく

 

上記でもお伝えしたように、ヘアカラーは暗いほど色持ちが良いです。

 

ですので、希望の明るさよりちょっと暗めに染めておくとその分色持ちがよく感じられます。

 

明るさのみならず、鮮やかさもポイントです。

 

鮮やかな色も色落ちを感じやすいので、少しでも濁らせる=ちょっとグレーよりにするとこれも色持ちが良く感じられます。

 

ただし、あまりやりすぎると希望色と離れるばかりか、変に色が落ち切らず次回のヘアカラーに影響が出る可能性があるので注意です。

 

ハイライトorローライトを入れる

 

上記の応用と捉えてください。

 

全体をやや暗めに染める分、ハイライトをブレンドすることで明るさを補うことが出来ます。

 

ベースとなる色とハイライトのコントラストをつけすぎないようにすれば、希望色に近い色味のまま色持ちを実感出来ます。

 

逆に、ベースは希望色ににしておいて、ローライトという暗めの線をブレンドすることで希望色の色持ちを良くする方法もあります。

 

こちらもベースに対してローライトが暗すぎないようにしましょう。

 

ハイライト・ローライトは明るさ・鮮やかさ・色味をコントロールすることで様々な色の表現が可能になるのでおすすめです。

 

しかし、ご自宅では出来ないので美容室でご相談ください。

 

※ハイライトって何?という方はこちらで詳しくご説明しています↓

 

hair-salonlabo.com

 

染める周期は1〜2ヶ月以内

 

ヘアカラーの周期を長くしないようにしましょう。

 

ヘアカラーは、蓄積していくと髪の芯の方まで染まっていくので色持ちが良くなります。

 

ですので、完全に色が落ち切ってから染め直すよりも、ある程度短い周期で重ねていく方が良いです。

 

とはいえ、1ヶ月以内だと前回の色が残り過ぎているのと、頭皮のターンオーバーが追いつかないのであまりおすすめ出来ません。

 

髪と頭皮のコンディションを考えて1〜2ヶ月以内がベストです。

 

ヘアカラーの色落ちについてのまとめ

 

いかがでしたか?

 

ヘアカラーが色落ちする原因と対策方法がお分かりいただけたと思います。

 

ご自身で試したことがないものがあったら、ムリのない範囲で1つでも取り入れていただくと、色持ちを実感出来ると思います。

 

最後に、どんなに対策をしていても少しずつヘアカラーは落ちていきます。

 

これは現状どうすることも出来ません。

 

でも落ちてくれるからこそカラーチェンジが楽しめるものですので、必ずしもマイナスではありません。

 

対策しながらであれば、色落ちしたとしてもパサつかずツヤが残る、手触りが悪くならないなどしますので、ぜひお試しください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!

ご来店をご希望のお客様は、ぜひLINEのQRコードからご連絡ください。

お会いできる日を楽しみにしております。

LINEQRコード