ヘアカラーをしよう!と思って色々調べていると「この色は〇番のアッシュです」とか「〇レベル・ピンク系」とかって表示を見ませんか?
もしくは、「会社で○番までって規定があるからその明るさで」とか、逆に「何番までが会社だと許されるんだろう?」と考えたことはないですか?
例えばそれで、「そのカラーやりたい!」って思ってオーダーしたり自分で染めてみても、何だか仕上がりが違う気がする・・・となってしまう方もいると思います。
この番号やレベルって何となく理解しているようで、じつは良く解っていないという方が多いです。
それは現役の美容師ですら・・・
ということでこんにちは、
ヘアカラーのスペシャリスト、ヘアカラーリスト今井です。
今回の記事では、【ヘアカラーの番号】について掘り下げていきます!
・ヘアカラーの番号の意味が分かるとオーダーしやすくなります。
・会社で許される範囲の中でヘアカラーを楽しむことが自在にできるようになります。
・番号だけがヘアカラーのポイントではないので似合うヘアカラーが見つけやすくなります。
・会社から怒られず、似合うヘアカラーも楽しめてハッピーになります♪
ヘアカラーの番号とは明るさのこと
市販品でのセルフカラーにしろ、美容室での施術にしろ、よくヘアカラーは番号で言われることが多いです。
このヘアカラーの番号は【明るさ】のことを表しています。
おおむね1~20段階の番号で表されていて、単位は【レベル】を使います。
1レベルが黒~20レベルが白です。
基準となるのは日本ヘアカラー協会(以下JHCA)から出ているレベルスケールという毛束。
でも、このJHCAの毛束は1~20レベルではなく5レベル~15レベルとなっています。
これは、一般的に多くの方が染めている明るさを基準に作っているからです。
この毛束の前後(1~4・16~20)は数字上もちろん存在しますが、
一般的にはあまり使われることがないのでJHCAでは作っていません。
しかし、美容師的には必要なので、各カラー剤メーカーさんから1~20レベルのレベルスケールは出ています。
市販のヘアカラー剤は明るさが逆なことも
ここで少しややこしい話ですが、既にお伝えしたように『プロ用のカラー剤が1レベルが黒~20レベルが白』つまり数字が大きいほど明るいのに対して、市販のカラー剤は数字が小さいほど明るいものが多いです。
なぜ逆になってしまっているのかは定かではありませんが、担当美容師さんと話す際に話が噛み合わないことがないように注意してみてください。
レベルとトーンの違い
お伝えしたように、明るさはの単位はレベルです。
ただ、多くの美容院や市販のカラー剤では明るさの単位をトーンとしているケースが多く見られます。
厳密にはこれは間違いです。
トーンとは色の調子=色調のことです。
色調とは【明るさ】×【鮮やかさ】です。
つまり、明るさだけではなく色の鮮やかさがあって初めてトーンと表現するのです!
そして本来、トーンはレベルのように数字では表しません。
色調はそれぞれの範囲ごとに名前がついているので、その名前で色の印象を表現します。
詳しくはこちらの記事にて↓
今回の記事は『ヘアカラーにおけるトーンについて』です。そもそもトーンって何でしょう?トーンの本当の意味もご説明します。今回の記事で、失敗しないヘアカラーのオーダー方法をお伝えします!
【番号別】職業によって許されるヘアカラー
先に紹介したJHCAのレベルスケール。
これは美容院だけではなく、わりと一般の企業にも置いてあったりします。
「レベルスケールで何番まで」ということでヘアカラーの明るさの上限を設けるためです。
目に見える基準があった方が、言う方も言われる方も納得ですしね。
それで、僕が認識している限りで例としていくつかJHCAレベルスケールの番号別=レベル別を参考に許される(であろう)職業をご紹介します。
もちろん最終的にはその会社の基準があるので、ここでお伝えすることが絶対ではないことをご了承ください。
4~7レベル:学生・会社員(営業関係)・CAなど
~11レベル:会社員(オフィス勤務)・アパレル店員・レストラン店員など
12レベル以上:美容部員・芸能関係・スポーツ選手など
※4レベルは日本人の平均的な地毛の明るさ。1~3レベルはさらに暗い色で、逆に不自然な色になるので、あえてデザインとして染めない限り注意されてしまうかもしれません。
どの職業にも例外はもちろん数多くありますが、ザックリと体系的にはこんな傾向があるという感じです。
一般企業や営業、接客業などはイメージ的に厳しめなところが多く髪色は暗めに。
逆に個性を出すことを求められるほど規制は緩くなるので髪色が明るめでもOK。
となりやすい傾向があります。
ヘアカラーは番号だけでは決まらない
今回はヘアカラーについて番号を基準としてお伝えしてきましたが、ヘアカラーが人に与える印象は番号=明るさだけでは決まりません。
トーンのお話もしてきましたが、そのトーンも含め単純にその色味自体が似合うか、似合わないか?でその人の印象は大きく変わってきます。
ですので、ライフスタイルにマッチした番号の明るさの範囲の中で、似合う色にすると好印象を与えやすいということになります。
色が似合うか、似合わないか?の判断は特にヘアカラーの場合、一般的には難しいと思うので、パーソナルカラーを知っている美容院に行くことをおすすめします。
パーソナルカラーとは、その名の通りその人個人個人に似合う色を調べることができるシステムです。
パーソナルカラーを勉強している美容師はすんなり似合う色を提案してくれますので探してみてください。
髪を染めるとき、なりたいイメージにプラスして似合う髪色になれば最高ですよね。今回の記事では似合う髪色にするためにパーソナルカラーについてお伝えしていきます。
ヘアカラーと番号のまとめ
ヘアカラーの番号とは明るさのことです。
ただしJHCAが大枠で基準になっているとはいえ、JHCAに加入していない美容院も数多くありますし、協賛していないメーカーもありますので、その美容院やカラー剤のメーカーによって考え方が微妙に違うというのが正直なところです。
でも番号=明るさという考え方自体は同じなので、ザックリと判断基準にはしてもらってOKです!
市販のカラー剤に対してはこの場でアドバイスは難しいですが、困ったらぜひお近くの美容院に駆け込んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
僕で良ければ何でもご相談ください(^_^)
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追記。
僕は小さいころから美容師になろうと思っていたわけではありません。
当然、ヘアカラーリストなんて知りもしませんでした。
どこにでもいる普通の少年でした。
でも高校生のときに少しずつオシャレに気持ちが向いてきて
自分の髪をセットしていても上手くいかなかったとき
=世の中にはそんな人が多いはず
=そんな人たちの助けになりたい!
といったような理由で美容師を志すようになりました。
美容専門学校生のときに、ヘアカラーリストとの出会いを経て現在にいたります。
この記事では、僕の生い立ちから、どのようなキッカケでヘアカラーリストになったかが分かります
僕はヘアカラーが大好きです。この仕事は天職とは言わないまでも、自分には向いてると信じて働いています。 この記事は、そんな僕の半生の物語です!