『地毛ハイライト』ってなに?コスパ・タイパは良いの?

『地毛ハイライト』というヘアカラーデザインをご存じですか?
文字通り、一色染め(白髪染めを含む)はせず、地毛を残しながらハイライトだけを入れていくデザインです。

 

ハイライトは特殊な技術なので、当然一色染めよりも時間はかかるし料金は高いです。
では、そのコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスは果たして良いと言えるのか?

今回の記事ではそのあたりの疑問を解決していきます。

ヘアカラーリスト今井

デザインという側面からは見えなかった部分を解説していきます。
ヘアカラーリストの今井です、こんにちは。

地毛ハイライトってなに?

まずは地毛ハイライトというカラーデザインについて簡単にご説明します。

黒髪であろうと白髪があろうと、地毛を一色染めで全て染めることはせず、ハイライトを入れるだけのヘアカラーデザインを『地毛ハイライト』と言います。

 

地毛ハイライトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓

 

やり方としては2パターン。
①ブリーチを使わずにブラウンのハイライトを入れる。
②ブリーチでハイライトを入れて、その後、ブリーチの黄味を抑えるために上から色味をかぶせる
というものです。

 

もう少し詳しく解説すると①のパターンは、地毛を残しながら明るめのブラウンの色味でハイライトを入れていきます。

大人の地毛ハイライトアフター

ナチュラルな色味ですので、白髪が少ない方であれば、ごく自然な印象で全体に少し明るくなったような雰囲気を楽しめます。

 

②のパターンは、いったんブリーチでハイライトを入れて黄色くなるまで明るくするので、ブリーチなしで黒髪から明るくしたとき特有の赤味が出ません。

透明感のある色味を楽しめることと、その効果で白髪染めをしなくても白髪もブレンドされてしまうので、白髪が気になりにくくなります。

地毛ハイライトお客様カラー

ただし、全体ではないとはいえブリーチを使うのでケアは必須です!

地毛ハイライトのコストパフォーマンスは?

なんとなくデザインのイメージはもって貰えたかと思います。
それではここからが本題。
その地毛ハイライトのコスパは果たして良いのか?

結論から言うと【コスパは悪くない】です!

 

コスト=料金の観点からしっかりお伝えします。
とは言っても料金は美容室によってまちまちですから、ここでは僕の料金を基準にお伝えすることとさせてください。

 

ボブのお客様がいらっしゃったと仮定します。
まず一色染めの場合。
ボブの料金は¥11,000
シンプルなトリートメントをするとして¥2,000
最後にシャンプーブローで¥3,500
合計で¥16,500
となります。

 

次に地毛ハイライトの場合。
ボブだとハイライトは表面のみに入れることが多いので¥14,000
黄色くなったハイライトに色味を入れる施術は一色染めと同じ料金なので¥11,000
最低限のブリーチケアは¥3,000
最後にシャンプーブローで¥3,500
合計で¥31,500
となります。

 

ん?どこがコスパが良いの?高いじゃん!
と思いますよね。
そうなんです。
1回の施術料金だけを比べて見ると、明らかに高い。
2倍近くの差があります。

 

しかし問題はここから。
ヘアカラーは1回やって終わりではないです。
当然髪は伸びてくるので、また染めなおす必要が出てきます。
つまり、ヘアカラーは周期を考えなければいけません!

 

一色染めの場合、1〜2か月もたてば、根元の黒または白の地毛が気になってきます。
そのため、ここでは周期を2か月としましょう。


2か月周期で1年間染め続けると、12÷2で6回です。
そこに料金をかけるので、¥16,500×6=¥99,000
これが年間のヘアカラーコストです。

 

対して地毛ハイライトはどうでしょうか?
この地毛ハイライトというデザインは、何度もお伝えしているように、地毛を残しながらのデザインです。
地毛をあえて残しているので、その後、新しい毛が伸びてきても境い目がくっきり出ません。
伸びても気になりにくいというメリットもあるデザインなのです。
ですので、実際周期は3〜4か月という方がほとんどです。

ここでは4か月としましょう。
12÷4で年3回です。
また料金をかけると¥31,500×3=¥94,500
なんと年間のコストは一色染めを下回るのです!

地毛ハイライトのタイムパフォーマンスは?

それでは次にタイパを見ていきましょう。
タイパに関しては、こちらも結論から言うと【コスパ以上に良い】です!

 

まず1回の施術時間から考えていきます。
こちらもコスパのときと同じくボブのお客様と過程します。
一色染めはご来店からお帰りまで、ザックリ1時間半〜2時間程度です。
対して地毛ハイライトは、こちらもでザックリ2時間半〜3時間です。

やはり施術工程が長いハイライトの方が、当然ながら時間がかかります。
ここで考えたいのは、やはり周期。
コスパの方でもお伝えした周期に、今度は時間をかけてみましょう。
シンプルに一色染め2時間・地毛ハイライト3時間で計算します。

3ミリのハイライト

一色染めは年間6回×2で12時間。
地毛ハイライトは年間3回×3時間で9時間。
なんと1年間で3時間も差ができます!

地毛ハイライトのコスパ・タイパまとめ

地毛ハイライトのコスパ・タイパという側面からお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

でも実はまだポイントがあります。
美容室に行くというのは、施術時間だけではなく、往復の交通費や時間がかかります。
そのまとまった時間を捻出するために、ご家族や友人、お仕事の都合をつけなければいけないケースも多いことでしょう。

 

更に言えば、今回は1年間で計算したコスパ・タイパも、5年・10年と重ねていくことを考えると相当な金額と時間になります。

 

ちなみに、地毛ハイライトが3ヶ月周期だった場合には、流石に年間の施術料金は一色染めより上がります。
それでも上記のような【それ以外の支出】を加味すると、決してマイナスではないという考え方もできるのではないでしょうか?

 

逆に、僕のお客様で半年周期の方もいます。

そのお客様は、長さがミディアムで、アップスタイルも楽しむ方なので、ハイライトはフル(どこをめくってもハイライトが見えるように内側も全てハイライトを入れる)地毛ハイライトのデザインです。

内訳は割愛しますが、総額は¥38,500。

半年周期なので、ひと月ごとの費用で計算すると約¥6,500です。

もちろん交通費などは半年に1回分。

そう考えたら、むしろ格安といえますよね!

今回の記事を参考に、より良いカラーデザインにチョイスをして頂けたら幸いです。

 

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お会いできる日を楽しみにしております。

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