あなたは普段、どのくらいの頻度で白髪を染めていますか?
特に決めてないけど根元の白髪が気になったら?
それとも例えば周期を『4週間』みたいに決めていますか?
さて今回の記事では、そんな白髪のお悩みの1つ適切な白髪染めの頻度はどのくらいなのか?
についてヘアカラーのプロがお伝えします!
日々お客様の白髪のお悩みにお応えしている、
ヘアカラーのプロフェッショナル・ヘアカラーリスト今井です。
こんにちは!
『気になりやすさ』は主観的な部分ですし『白髪の生え方』は完全に個人差なので、
体系的にまとめるのは難しいですが、出来るだけ分かりやすく解説していきます!
最後まで読んでいただければ必ず参考になります!
・白髪染めの頻度を判断する上で判断基準が分かるようになります
・白髪染めの頻度の目安をご自身で設定しやすくなります
・ヘアカラーのプロがおすすめの判断基準をご提案します
白髪染めの理想の頻度とは
白髪が気になるタイミングや染める頻度は個人差がかなりあるので、
皆さん正解が分からずに迷走してしまいます。
なので、まずはちゃんと考えるための基準を押さえましょう。
考えるべき基準は
①どこで染めるか・何で染めるか
②白髪の割合
③白髪が生えている場所
④明るさと色味
⑤頭皮のターンオーバー
以上の5つです。
この5つを踏まえつつ、あなたご自身が白髪をどこまで気にするか次第で、
白髪染めをする頻度を決めていきましょう。
後ほど①から順に解説していきます。
白髪染めってなに?
解説の前にちょっと補足から。
そもそも白髪染めって何だと思いますか?
まぁ文字通り白髪を染めるためのカラー剤のことです。
これはさすがに分かりますよね。
で、この白髪染めという言葉。
これは実は市販のカラー剤から生まれた言葉です。
そう、美容室で美容師が言い始めた言葉ではありません。
まだ日本で『オシャレのために髪を染める』という習慣が根付いていなかったころ、
美容室でヘアカラーと言えば、白髪を染める、もしくはブリーチで金髪にする
の2つしかありませんでした。
白髪染めは、ご自宅で白髪を染めるためのカラー剤として、
ドラッグストアなどで売るために生まれた言葉です。
それが一般化して美容師も知ることとなり、今では共通認識されるようになりました。
そして、白髪を染める。このこと自体は、いつから始まったかご存じですか?
実は平家物語にも書かれているくらい昔から、
日本人は白髪を染めたい!という願望をもっていたんです。
皆さんご存じでしたか?
さて、なぜそんな話から入ったかというと、
どこで染めるか・何で染めるかというのも
白髪を染める頻度には重要なファクターとなるからです。
白髪染めの頻度① どこで染めるか・何で染めるか
それでは本題に入りましょう。
まずはどこで染めるか・何で染めるかです。
どこで染めるか
『どこで』というのは、もちろんご自宅or美容室ということです。
それぞれのメリット・デメリットをまとめるとこんな感じ。
ご自宅のメリット
料金が安い(市販のカラー剤の料金のみ) |
時間の融通が利く |
ご自宅のデメリット
染まりムラができやすい |
服やご自宅が汚れるかも |
髪や頭皮のダメージが大きくなりやすい |
美容室のメリット
ムラなく綺麗に染まる |
白髪染めしつつデザインカラーも楽しめる |
似合う色にしてもらいやすい |
髪や頭皮へのダメージが最小限 |
美容室のデメリット
料金が高い |
時間がかかる |
といったところでしょうか。
ご自宅か美容室かでメリット・デメリットがほぼ反対というイメージなので、
どちらを選択するかは、考え方次第という感じです。
何で染めるか
白髪染めと一口に言っても、色々なカラー剤があり、
大きくは3つのタイプがあります。
※例外は多々ありますが、あえて今回は3つに絞ります
アルカリ剤
ざっくりヘアカラーと言う場合まずはこれのこと |
しっかり染まる |
明るめ・暗めが選べる |
髪や頭皮にダメージがある |
アレルギー成分を含んでいる |
白髪染めはオレンジブラウンに発色しやすい傾向 |
ヘアマニキュア
髪のダメージはほぼ無いと言って良い |
黒髪を明るくできない |
シャンプーするごとに色落ちしていく |
カラーチェンジしにくい |
頭皮からわずかに浮かせて塗るので、 頭皮ギリギリは染められない |
ヘナなどの植物系
髪のダメージはほぼ無い |
アレルギーを発症するおそれがある |
黒髪を明るくできない |
オレンジっぽく発色しやすい |
カラーチェンジしにくい |
というように、それぞれ特徴があります。
染まり具合や色落ちの仕方もそれぞれ違うので、
伸びてきたときの気になりやすさ=染める頻度に影響していきます。
だた、例えばしっかり染まっているほうが伸びてきたとき気になるという人もいれば、
逆にしっかり染まっているから気にならないという人もいるので、
どちらが良いとは一概には言えません。
白髪染めの頻度② 白髪の割合
もともと生えている白髪がどのくらいの割合なのか。です。
正確に把握や計算はできないので、感覚的に捉えてもらって大丈夫です。
ここで言う割合とは、しっかり白髪染めをした場合、また染めたくなる周期の目安という意味です。
つまり、どのくらい白髪が生えていると、いつ頃また染めたくなるのか。
0~10%⇒ファッションカラーをしていればほぼ気になりません。頻度は2~3ヶ月に1回。
10%~30%⇒多くの人がファッションカラーから白髪染めに変え始める目安。頻度は2ヶ月に1回。
30%~50%⇒白髪染めを続けていた場合、かなり根本は気になる。4週間に1回。
50%~80%⇒主観的には真っ白と感じやすい。2週間も経てば根本は気になる。頻度はあと1週間ガマンして、3週間に1回としている人が多い。
80%~100%⇒しっかり白髪を染めているほど、逆に生えてきた根元の白髪がすぐ気になる。頻度は2~3週間に1回。
ここで言う割合に対しての染める頻度というのは、
あくまでも僕のおすすめ頻度ではなく、お客様の声を体系的にまとめたものです。
ただ、「私も同じ!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
白髪染めの頻度③ 白髪が生えている場所
頭のどの部分に白髪が多いのかによっても、頻度は変わっていきます。
やっぱり目につく=気になりやすい場所に生えていると頻度は早くなりますよね。
顔周り・・・なんと言っても鏡を見てハッキリ見える顔周りは1番気になりやすいです。特にモミアゲは気になりやすい傾向です。(頻度早め)
分け目・・・分け目は顔周り同様、目につくので気になりやすいです。ただ、ヘアスタイル次第では平気なことも。
頭頂部・・・顔周り・分け目ほどではないですが、そこそこ気になる部分。特に他人から見られることを意識するほど気になります。(頻度普通)
内側・・・パっと見、表面に白髪がなければ気になりません。めくり上げると白髪があるのが分かる状態。(頻度は遅くても比較的大丈夫)
白髪染めの頻度④ 染める明るさと色味の関係
染めた髪の明るさと色味次第では、地毛(黒髪&白髪)が伸びてきたときの気になりやすさ=染める頻度に影響してきます。
明るさ
黒~ダークブラウン・・・黒髪は気になりにくい、白髪は境い目クッキリ
ブラウン・・・黒髪も白髪も気になり具合はそこそこ
ハイトーン(金髪)・・・黒髪は境い目クッキリ、白髪は気になりにくい
色味
暖色系・・・白髪にもしっかり色が入るので、比較的境い目が気になりやすい
寒色系・・・(暖色に比べて)白髪との色の差を感じにくいため、比較的境い目は気になりにくい
といった特徴があります。
特に明るさに関しては、それぞれ一長一短。
ということで少し余談ですが、ワンメイク(一色染め)とハイライトを組み合わせることで
『良いとこどり』を狙えるカラーデザインがあります。
良いとこどりなカラーデザインは主に2つ。
脱白髪染めor地毛ハイライトです。
参考記事です↓
白髪が生えている女性にこそおすすめしたいヘアカラー『大人の地毛ハイライト』をご紹介します!伸びてきても気になりにくくなりますよ♪
白髪染めの頻度⑤ 頭皮のターンオーバーを考える
ターンオーバーとは、頭皮の新陳代謝のこと。
皮膚の角質は日々、新しく生まれ変わっています。
皮膚の底の方で新しいものが作られ、徐々に上に上がっていき、
1番古い角質が垢となって剥がれていくことで常にフレッシュな状態でいるようになっています。
そしてターンオーバーはある程度周期が決まっています。(後述)
ヘアカラーをすることで髪だけではなく頭皮もダメージを受けますが、
いったんダメージを受けても、その周期を経過後であれば
頭皮のダメージはリセットされていることになります。
逆に言えば、ターンオーバーが終わらないうちに染めることで頭皮のダメージは蓄積するということ。
それで、この皮膚のターンオーバーですが一般的には28日周期というのが定説でしょうか。
ですが、実は年齢によってターンオーバーの周期は違います。
というより、年齢を重ねるほどターンオーバーの周期は伸びていきます・・・(泣
目安として
20代までは28日周期
30代で40~45日
40代で55~60日
50代で70~75日
60代以上は85~90日
となります。
白髪の原因は様々ですが、やはり加齢とともに白髪は増えていきがち。
それに対してターンオーバーのことを考えて白髪染めをするのであれば、
頻度は60代以上ではなんと約3ヶ月に1回にした方が良いとなってしまいます。
さすがに3ヶ月持つヘアカラーデザインはかなり限られますね・・・。
あくまで目安なので、これが全てではないですが参考にしてみてください。
白髪染めの頻度まとめ
さて、いろいろとポイントをお伝えしてきたので最後にしっかりまとめます。
白髪染めの理想の頻度として5つの基準をお伝えしました。
その中で僕が1番参考にすべきと思うのは白髪の割合です。
単純に白髪が増えれば染めたくなるのは当然だと思います。
なのでまずは割合を基準に考えてみましょう。
もう1度、割合の表を見てください。
0~10%⇒オシャレ染めしていればほぼ気になりません。頻度は2~3ヶ月に1回くらいでOK。
10%~30%⇒多くの人がオシャレ染めから白髪染めに変え始める目安。頻度は2ヶ月に1回くらい。
30%~50%⇒白髪染めを続けていた場合、かなり根本は気になる。4週間に1回くらい。
50%~80%⇒主観的には真っ白と感じやすい。2週間も経てば根本は気になる。頻度はあと1週間ガマンして、3週間に1回くらいとしている人が多い。
80%~100%⇒しっかり白髪を染めているほど、逆に生えてきた根元の白髪がすぐ気になる。頻度は3週間以内に1回くらい。
そして割合がイメージできた上で、次に僕がおすすめするポイントは明るさです。
明るさの表はこちらでしたね。
黒~ダークブラウン・・・黒髪は気になりにくい、白髪は境い目クッキリ
ブラウン・・・黒髪も白髪も気になり具合はそこそこ
ハイトーン(金髪)・・・黒髪は境い目クッキリ、白髪は気になりにくい
白髪染めの頻度の基準として白髪の割合がありますが、
そこに明るさを掛け合わせて考えてもらえると、納得できる頻度が見えてくるはずです。
つまり、白髪の割合が多いほど明るめに染める。
これが頻度を決める上で最大のコツです。
白髪染めをしたあと地毛が伸びてきたとき1番気になる原因は、
地毛と染まっている毛の境い目。
その境い目が気になりにくいほど、白髪染めの周期は伸ばせる=頻度は少なくて良くなっていきます。
頭皮のターンオーバーのことを考えても頻度は少ないほど良いですよね!
と言うことで白髪の割合×明るさに注目して白髪染め(ヘアカラー)の頻度を調整していきましょう!
さらにハイライトやローライトをブレンドすれば、よりいっそう頻度は少なくてすみますよ(^_^)
ヘアカラーリスト今井でした!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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