ウィービングを正しく知ってもっと似合うヘアカラーを楽しみましょう!

あなたはいつもヘアカラーをしていますか?

ヘアカラーのときに、ウィービングまたはハイライトというワードを耳にしたことはありませんか?

「何となく聞いた事はあるけど良く分からないなぁ」という方は多いのではないでしょうか。

 

日本では、約25年前から一般の方もヘアカラーをするようになってきました。

そして今や文化として定着しつつあります。

更に今もヘアカラーはどんどん進化していて、日々いろいろなテクニックやデザインが生まれています。

その中でも最も歴史のあるテクニックがウィービングです!

 

ということで、今回の記事はウィービングについて。

「そもそもウィービングってなに?」

「ハイライトのと違いは?」

「それ以外のヘアカラーとは何が違うの?」

いろいろ疑問があると思います。

ヘアカラーリスト今井

ヘアカラーリスト歴20年。

kakimoto arms3☆(トップ)カラーリスト今井です。

こんにちは!

今日はウィービングをどのサイトよりも

詳しく・分かりやすく・幅広くご説明していきます!

この記事を読んでいただくと

・ウィービングの理解が深まります

・よりライフスタイルに合うヘアカラーがチョイスできるようになります

ウィービングってなに?

そもそもウィービングってなんのことか分かりますか?

まずはウィービングをカンタンにご説明します。

 

ウィービングとはベースとなる髪に対して、別の髪を織物のように細い筋状にすくい取って染めるテクニックのことです。

ウィービングは英語でweaving。

weaveの意味が織る・編むなので、まさに編み物のような動きで髪を染めるのです。

ウィービングの施術

ここでのポイントは、ウィービングはデザインではなくテクニックの名前であるということです。

 

あくまでもウィービングとはテクニック、つまり基礎技術のようなもの。

最終的に完成するヘアカラーのデザインとは本来、意味が違うのです。

 

例えばラーメンを作るときに、麺の湯切りをするのは基礎的な動きであり、これがテクニック。

でも湯切りしただけではラーメンは食べられないので、その後麺をスープに入れてトッピングをしてラーメンの完成。

これがデザインされた状態です。

 

とは言え、あえてウィービングのみでデザインする場合もあります。

この辺りはまた後ほどご説明していきますので、次にハイライトとの違いをご説明します。

ウィービングとハイライトとの違いは?

ウィービングはテクニック。

じゃあハイライトは?と言うと、ハイライトはデザインの名前です。

 

ハイライトは英語でhigh light。

ヘアカラーで言うとベースとなる全体の色よりも明るい色を線状に入れてあるデザインということになります。

つまりウィービングなどのテクニックを使って完成されたデザインがハイライトということです!

 

ちょっとややこしいですよね。

だから美容師でもごっちゃになってる人も多いです^_^;

ウィービングは誰がやり始めたの?

世界で初めてウィービングを開発し、始めたのは、イギリスのロンドンにあるダニエル・ギャルビン(Daniel Galvinhttps://www.danielgalvin.com/)という美容室のオーナーヘアカラーリスト『ダニエル・ギャルビン氏』です。

 

キャリア40年以上。

今でも現役で働いている、業界で知らない人はいない世界一のヘアカラーリストです。

顧客は王室の方や世界中のセレブ、世界的な女優さんなど。すごいですね…

 

少し余談ですか、イギリスでは昔から良いデザインとされるヘアカラーがあります。

それは、白人さんの子ども時代のブロンドヘア。

 

アジア人もそうですが、おおむね子どもは大人よりも色素が薄い傾向があります。

その子どもが外を走り回って、自然に日焼けすることでヘアスタイルの表面や毛先が明るく、内側や根元がやや暗い状態の色。

白人のこども

これが、イギリスで昔からベストなヘアカラーの色と言われています。

この状態のことを『kiss by the sun(太陽にキスされた)』と言われています。ワードセンスが秀逸すぎです…

 

話を戻しまして、この『太陽にキスされたようなヘアカラー』をいかにして大人の髪で表現するか。

これが、イギリスでヘアカラーが上手いかどうかの1つの基準になるワケです。

そして、そこでダニエル氏が開発したのがウィービングということです。

 

ウィービングを使ってヘアカラーをすることで、自然なグラデーションの『太陽にキスされたようなヘアカラー』を表現することができるようになったのです!

ウィービングってどんなテクニック?

ここからは、実際にウィービングがどんなテクニックなのかをご説明していきます。

 

ウィービングは、コームの先を使って編むように毛束をすくい取っていきます。

その毛束をアルミホイルに乗せて、カラー剤を塗布。

アルミホイルを密閉することで、ベースとウィービングの色の差を作っていきます。

ウィービングのセット

ちなみに、アルミホイルを使って施術するので【ホイルワーク】という呼び方をすることもあります。

 

そして、地毛にウィービングのみでヘアカラーデザインを表現すると、このようになります。

地毛にウィービング

正確にはこの場合、ウィービングというテクニックを使ってハイライトというカラーデザインを表現した』と言えます。

 

複雑で繊細なテクニックで習得するにも練習が必要ですから、ご自宅でカンタンには出来ません。

ウィービングをしたい場合は必ず美容室へ行きましょう。

ウィービングというメニューが存在しない美容室もありますが・・・。

 

それでは次に、ウィービング以外のデザインをご紹介しつつ、違いをみていきましょう。

ウィービングとそれ以外のデザインとの違い

ヘアカラーのデザインというと無限にでてきてしまうので、ここではテクニック込みのデザインとして3パターン上げていきます。

 

この中には、あなたがやったことがあるものも含まれているかもしれません。

そんなことも思い出しながら、読み進めてみてください。

ワンメイク(ワンカラー・一色染め)

主にヘアカラーと聞いて真っ先に思いつくのは、このワンメイクではないでしょうか。

単純に髪全体が1色の色味になる状態で、1番ベーシックと言えるヘアカラーです。

ワンメイク

ワンメイクはだれでも比較的カンタンに染めることができて、印象もガラッと変えられるのでお手軽ですよね。

その分、人と違うオリジナリティーのあるデザインにはなりにくいとも言えます。

メッシュ

メッシュと聞いて、どんなヘアカラーデザインを思い浮かべますか?

太い毛束で主張するデザインや、コントラストの効いた筋がブレンドされたヘアカラーではないでしょうか。

メッシュのイメージ

そうですね。

それらはメッシュと呼ばれています。

しかし、メッシュの語源であるフランス語のmècheの意味は『髪の一部をベースとは違う色に染色・脱色した状態』です。

 

その意味からとらえれば、実はウィービングとメッシュは本来同じものです。

メッシュの方が解釈の幅は広いので、細かく拾っていくウィービングも、大胆に太い線を入れるのもメッシュに含まれていると言えます。

バレイヤージュ

ウィービングは細かい線を規則正しく入れていくのに対して、バレイヤージュはフリーハンドでランダムに線を入れていきます。

ウィービングっぽいデザインを表現することもできますし、ウィービングでは難しいグラデーションをカンタンに表現することもできます。

バレイヤージュ

ただしデメリットとして、フリーハンド&ランダムなデザインなので、次回もまったく同じデザインを表現することはできません。

 

さて、ここでデメリットという言葉が出てきましたが、今回の本題であるウィービングのメリット・デメリットを整理してみましょう。

ウィービングのメリット・デメリット

ウィービングには主に7つのメリットと3つのデメリットがあります。

まぁわざわざ特殊なテクニックを使って染めるのだから、メリットの方が多いのは当然とも言えますが。笑

 

それでは、まずメリットの7点から解説していきます。

ウィービングのメリット7点

①少ないダメージで明るくできる

使うカラー剤や求める明るさにもよりますが、ヘアカラーは、ほとんどの場合明るくするときに髪にダメージかかかります。

ということは、ワンメイクで明るくするとダメージしやすいということです。

 

それが、ウィービングであればほとんどダメージは感じません。

それなのに、髪全体にブレンドすると髪全体が明るくなったように感じることが出来ます。

②地毛が伸びてきても気になりにくい

地毛が黒髪であった場合、髪を明るくするほど、その後髪が伸びてきたとき境目が気になりやすくなります。

 

それがウィービングで明るくした場合は、ベースとなる髪が暗めに残っていることで、髪が伸びてきた時いつもより気になりにくくなります。

③白髪が伸びてきても気になりにくい

地毛というのは黒髪ばかりではありませんよね。

白髪混じりの地毛の方で「白髪が生えてくるのが気になる!」という方は多いです。

 

単純に白・黒の2色で伸びてくる地毛に対して、ウィービングを施すことで髪を焦げ茶色・茶色の2色にすることができます。

そうすることで、地毛との境目が気になりにくくなります。

④頭皮にカラー剤が付かない

ウィービングはアルミホイルで包みながらヘアカラーをしていくので、アルミホイルで包みきれない根元は厳密には染めきれません。

ただ、それはデメリットと言えるほど気になるのもでもないです。

 

そればかりか、カラー剤を根元につけられない=頭皮にカラー剤がつかないので、頭皮が敏感な方も比較的安心してヘアカラーを楽しむことができます。

⑤ツヤを感じさせることもできる

髪のコンディションや明るさにもよりますが、今よりツヤを出すようなヘアカラーも可能です。

 

ウィービングの髪とベースの髪とのコントラストがつきすぎないように、今の髪よりも少し明るい髪をブレンドして透明感を出したり、今より少し鮮やかな髪をブレンドすると深みが出ます。

ツヤの出るウィービングデザイン

相性の良い色をブレンドすることによって、それぞれが違う光の反射をするのでワンメイクでは出せないツヤを出すことができます。

⑥髪の動きや立体感が強調することもできる

ツヤとは逆に、コントラストをつけてウィービングをすることによって、髪の動きを強調したり、立体感を出すこともできます。

ウィービングデザイン

このカラーの状態からアレンジすると、表情がついてよりアレンジが際立って可愛いです。

ウィービングのアレンジデザイン

⑦ムラ染まりを修正できる

セルフカラーやパーマなど色々な履歴の影響で、髪がムラに染まってしまっている場合は、ムラを直してキレイにしたいですよね?

 

そういった場合、ワンメイクだけでは直せないこともあります。

その時にウィービングを応用してムラを直すケースもあります。

 

ムラというのはザックリと2パターンで、迷彩柄のようにランダムに色が混ざっている場合と、地層のように横線がいくつもある場合です。

 

その状態に対して、コントラストをつけ過ぎないように縦に線をブレンドすることで、ムラをボカす方法です。

例えばこちらは、セルフカラーによって根元は薄ぞまり、中間は黒、毛先は明るいという状態。

ムラ修正

この状態を、ウィービングで使ってぼかしていくとこうなります。

ムラ修正

ウィービングとワンメイクの合わせ技です。

 

以上が代表的なウィービングのメリットです。

次にデメリットとなる部分も見ておきましょう。

ウィービングのデメリット3点

①時間がかかる場合がある

目指す仕上がりにもよりますが、ワンメイクはバーっと1回で塗ってしまうので、塗るだけなら15〜25分くらいあれば終わります。

 

しかし、ウィービングは細い線をブレンドしていくので、おおむねワンメイクと比べて時間はかかります。

とは言え、どの程度ウィービングを入れるのかによって大幅にかかる時間に幅があります。

 

例えば前髪だけなら10分ほどで終わるでしょうし、ロングで髪全体にとなれば50分ほどかかるかもしれません。

 

必ずしもワンメイクが早くウィービングが遅いとは言えませんが、時間がかかる場合があることはデメリットと言えるかもせれません。

②デザイン次第ではダメージがプラスされることもある

メリットのところで『少ないダメージで明るくできる』とお伝えしましたが、逆にダメージとなるケースもあります。

 

こちらも狙うデザインによりますが、例えば「ベースとのコントラストをつけた線を入れたい!」となれば、ブリーチのみでウィービングをすることもあります。

そうなると、その分のダメージは避けられません。

 

もっとも、今はかなり質の良いトリートメントが出てきているので、併用すれば一昔前ほど髪がボロボロになってしまうことはなくなってきました。

③料金が高くなるケースが多い

やはり特殊なテクニックではあるので、ワンメイクと比べて料金が高くなることはあります。

 

ヘアカラーは色々な色を組み合わせデザインすることも多いので、ワンメイク+ウィービングとなることもあります。

そうなると単純に料金もワンメイク+ウィービングになるでしょう。(セットメニューにしている美容室もあるかもしれませんが)

 

デメリットもまとめてきましたが、単純にデメリットというよりメリットが多い分の対価ということですね。

 

そのメリット・デメリットを踏まえつつ、次に『こんな方にウィービングにおすすめしたい!』というパターンをお伝えします。

ウィービングをおすすめしたい方

どんな方にでも、似合うウィービングを使ったハイライトデザインがあります。

人と違ったヘアカラーデザインを楽しみたいという方には絶対的におすすめ!

 

でもそれ以外にも『こんな状態にあてはまる方に特におすすめ』というポイントを5パターンご紹介していきます。

①人生初のヘアカラーをする方

人生初のヘアカラーをする方のご要望は大きく分けて2つ。

・せっかくだからガラッと印象を変えたい

・最初はちょっとだけ明るくしてみて様子をみたい

このどちらかです。

 

このうち、最初はちょっとだけ明るくという場合はウィービングがおすすめ!

地毛を全部染めてしまわずに、ウィービングだけで明るくすることでまずはほんのり明るくしてみるとその後のイメージも湧きやすくなるでしょう。

 

1度ワンメイクで明るくしてから、地毛にウィービングのみのカラーにするのは難しいです。

ですので、まずはウィービングのみのデザインを楽しんで、後日またカラーをするときに変えたければワンメイクにしても良いのです。

もちろんそのまま引き続きウィービングを楽しんでもOKです!

②白髪が気になってきた方

メリットのところでも少し触れていますが、ウィービングは白髪が気になっている方にもおすすめです!

白髪が生え始めてきて、少ないから余計気になるという方におすすめです。

 

「今までヘアカラーを楽しんできたけど、白髪が生えて来たから白髪染めしなきゃ」なんて白髪をネガティブに捉える必要はないです。

白髪も気になりにくくしながら引き続きヘアカラーを楽しみましょう!

③色持ちを良くしたい方

明るくするばかりがウィービングではありません。

明るくするウィービングのことをハイライト、逆に暗くするウィービングのことをローライトと呼びます。

 

このローライトをうまくブレンドすることで、全体のヘアカラーの色持ちを良くすることができます。

なぜなら、ヘアカラーは暗い(濃い)色ほど色持ちが良いという特性があるからです。

 

単純に1色で暗くすれば当然色持ちは良いですが、その色が希望色とは限りません。

そこで、全体の色味は希望の明るさにして、そこにローライトをブレンドすることで色持ちを良くさせるデザインです。

④今より明るくしたい方

例えばブリーチを使わずにワンメイクだけで明るくするのにはある程度限界があります。

かと言ってブリーチでワンメイクをするのは抵抗がある方も多いはず。

やっぱりダメージとか色持ちとかきになりますよね。

 

でも明るくしたい。

そういう時は、ウィービングをブレンドしましょう。

ウィービングをブレンドすれば透明感が出てくるので、今の色より明るく見せることができます。

 

ウィービングにはブリーチを使います。

でもワンメイクに比べてウィービングは染める量が極端に少ないので、気になるほどダメージにはなりにくいです。

⑤髪の赤みが出やすい方

地毛が黒髪の人は明るくすると独特の赤みが出てきやすい方が多いです。

それがイヤでアッシュやマットに染めるという方は多いです。

でもなかなか思い通りの色にならないし、時間が経つとすぐにまた赤みが出てきてしまう。

 

そんなお悩みの方にもウィービング!

ウィービングで最初に赤みを少し削っておいて、その後ワンメイクすることでアッシュやマットの色がよりキレイに出てきます。

しかも最初に赤みを削っているので、時間が経っても赤みが出にくいです!

 

と言うように色々なバリエーションで、ウィービングをおすすめしたい方をお伝えしてきましたが、次に『髪が伸びてきたらどうするの?』ということについて解説していきます。

ウィービングした髪が伸びてきたらどうするの?

ウィービングをやったは良いけど数ヶ月後、当然地毛が伸びてきます。

そのときは大きく分けて2パターンの対処法があります。

・ワンメイクでデザインを変える

・ウィービングをリタッチする

という方法です。

ワンメイクでデザインを変える

明るくするにしても暗くするにしても、上からワンメイクをしてデザインは変えられます。

伸び具合にもよりますが、ウィービングをまた再利用するイメージでワンメイクしましょう。

 

ハイライトなら地毛を染めるだけで立体感は残せます。

または毛先までワンメイクすれば、透明感はまた楽しめます。

ローライトならまだまだ色持ちの良さをキープできます。

ウィービングをリタッチする

それでも「根元のワンメイク部分と毛先のウィービングのつながりが気になる」という方は、ウィービングがつながるように地毛を染めましょう。

つまり、ウィービングをリタッチするということです。

地毛が伸びたヘアカラー
このようにすっかり伸びきってしまった地毛をリタッチすると

ウィービングのリタッチ

このようにつなげられます。

ウィービングのまとめ

ウィービングの意味や歴史、ウィービングのメリット・デメリットとともに、ウィービングをおすすめしたい方をご説明してきました。

 

ワンメイクだと表現できるヘアカラーには限界があります。

ウィービングをブレンドすることで、あなただけのオリジナルなヘアカラーを楽しんでください(^_^)

ヘアカラーリスト今井でした!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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